阪神 奇跡のCS進出 広島と4厘差 最終戦で大どんでん返し

[ 2019年10月1日 05:30 ]

セ・リーグ阪神3―0中日   阪神3―0中日 ( 2019年9月30日    甲子園 )

CS進出を決め、ハイタッチをかわす鳥谷(左から3人目)ら阪神ナイン(撮影・大森 寛明)
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 阪神はレギュラーシーズン最終戦となった30日の中日戦に勝ち、今季初となる6連勝締めで広島に代わって3位となり2年ぶり8度目のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。5日に開幕するCSファーストステージ(3試合制)で2位のDeNAと敵地で対戦する。

 引き分けも許されないラストゲーム。今までにない重圧がかかる中、猛虎は勝った――。そして奇跡を起こした――。今季初となる6連勝で3位広島を抜きCS進出が決定。矢野監督は、藤川が高橋を空振り三振に仕留めた一瞬だけ表情を緩めた。

 「これを信じて最後は戦ってきた。踏ん張れたのはすごく価値がある。苦しんだからこそ価値がある」

 わずかに残っていた希望を叶えるべく、タクトを振った。「残り30試合になったあたりから、チームとしては苦しい状況やった」。初めて明かした心境だった。8月18日の巨人戦に敗れ借金はその時点で今季ワースト7まで膨らんだ。残り30試合となった8月20日のDeNA戦は8―0で快勝し、そこから5連勝したが慢性的な得点力不足は打破できず。21日の同戦からは復帰したドリスを中継ぎに配置転換し藤川の守護神を継続する「新勝利の方程式」を確立。自慢の投手陣を中心とした守りの野球で白星を拾っていった。

 「やっぱり気持ちだと思う。優勝がかすみかけたときにも、野球をやれる幸せっていうかね。横田のことも目の当たりにした。戦う姿勢と諦めない姿勢っていうのをね。みんなの気持ちのつながりとかっていうのが勝因」

 一番の勝因は「選手たちの気持ち」と断言。また、脳腫瘍から復帰を目指し今季限りで引退する横田が26日の2軍戦で見せた「奇跡のバックホーム」でチームの誰もが「野球の神様」の存在を改めて知り、チームはさらに強固なものになった。「俺らも頑張っている姿を見せていく日にもなった」。指揮官も愛弟子との涙の約束を結果で示した。

 試合前には「(前回対戦時にノーヒットノーランされた)大野と最後に対戦するのも、また運命やな。ここまで来た。今日勝たないと意味がない。何としてでも」と秘める思いを明かしていた。「小さな縁起を担いでいるわ(笑い)」。散髪に行くことも、爪を切ることもこの日が終わってからと決めていた。

 レギュラーシーズンを奇跡で締めたが、これだけで終わりにするつもりはない。「(ラグビー日本代表が)日本中に大きな感動を与えてくれています。阪神タイガースも、これからファンの方に感動と、そして子どもたちに夢を与えられるような、そんなチームになっていきます」。猛虎には「日本一」という夢が、まだある。(山本 浩之)

 ○…阪神が最終戦で勝って3位になりCS進出を決めた。最終戦に勝ってCSを決めたのは昨年の巨人に次いで5チーム目。前日の順位が4位からの逆転は、11年西武以来でセ・リーグでは初めて。
 ○…矢野監督は就任1年目。阪神で監督1年目にシーズン勝率5割以上は、85年の吉田義男監督以来。この時の吉田監督は第2期政権で、新人監督になると82年の安藤統男監督以来。

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