関西社会人ナンバーワン野手の大阪ガス・小深田 快音響かずも決勝ホーム 遊撃の守備でも軽快な動き

[ 2019年9月28日 17:58 ]

第45回社会人野球日本選手権壮行試合   大阪ガス3―1マツゲン箕島 ( 2019年9月28日    大阪ガス今津総合グラウンド )

<大阪ガス・マツゲン箕島>7回、左飛に倒れる大阪ガス・小深田大翔
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 今秋ドラフト上位候補の大阪ガス・小深田大翔内野手(24)がマツゲン箕島との壮行試合に「2番・二塁」で先発出場。3打数無安打と快音は響かなかったが、6回先頭では四球を選び決勝のホームを踏んだ。9回からは遊撃の守備にも就き、軽快な動きを見せた。

 巨人、阪神など複数球団がリストアップする、関西の社会人ナンバーワン野手はこの日が24回目の誕生日。寮で2カ月間同部屋で過ごした1年先輩の、セ・リーグ新人安打記録を159(28日現在)と更新中の阪神・近本光司の活躍は大いに刺激になっている。ともに戦った昨年は走塁について近本に積極的に質問。盗塁の極意を伝授された。「近本さんは(大阪ガスに在籍中から)完成度が違ったので…」と謙遜するが「励みになる」と、プロの舞台で活躍する未来に思いをはせている。

 1メートル68、69キロと、近本とよく似た体格。守備範囲の広さと内野ならどこでも守れる器用さを兼ね備え、50メートルは5秒9の俊足。プロの世界でも重宝されるはずだ。「きょうはあまりいい感じではなかったですが、追い込まれてからでも粘ったり、相手にとって嫌な打席になるように心がけていきたい。近本さんみたいに長打はそんなに出ないですが、インコースが苦にならないので、引っ張るバッティングもできる」と打撃にも自信をのぞかせる。運命の10・17まであと20日。来月21日から始まる日本選手権の前にドラフト会議が開かれるが「都市対抗では初戦で負けて悔しい思いをしたので、点を取るためにエラーでも四球でも塁に出て、出塁率を求めてやっていきたい」と日本一を置き土産にするつもりだ。

 ◆小深田 大翔(こぶかた・ひろと)1995年(平7)9月28日生まれ、兵庫県佐用町出身。利神小1年から利神ドジャースでソフトボールを始め、内野手。小6から投手に。佐用中では佐用スターズに所属し、遊撃手。神戸国際大付では1年秋からレギュラーも甲子園出場なし。近大では1年春からリーグ戦に出場し、2年春と4年春秋にベストナイン。通算107安打。18年に大阪ガス入社。同年の都市対抗で若獅子賞に輝く。遠投95メートル。右投げ左打ち。

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