広島・小園「大谷超え」誓い 高卒1年目45本超えへあと14安打 残り17戦で「得点につながる打撃を」

[ 2019年9月3日 05:30 ]

高卒1年目での大谷の45本の安打を視野に入れる小園
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 広島・小園海斗内野手(19)が2日、無欲無心で大谷超えを誓った。黄金ルーキーが今季ここまでに放った安打は32本。残り17試合で14本の安打を打てば、あの大谷翔平が日本ハムで高卒1年目に放った45本を超える。3日からは対戦打率・478を誇るヤクルト3連戦(神宮)。得意のツバメを撃って、チームのクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献するつもりだ。

 本拠地でのDeNA戦に負け越したナインは1夜明け、巻き返しを誓うヤクルト3連戦に備えて新幹線で上京した。リーグ4連覇が厳しくなり、CS進出死守に向けてチームの底力が問われる9月戦線。スタメン出場が増えた小園にとっても踏ん張りどころだ。

 「ほとんどが対戦したことのない投手。振りに行けずに終わっているというのはある。そこがまだ足りないところ。結果はどうであれ、自分のスイングが1打席でもできたらいいと思っています」

 今季ここまで44試合に出場し、145打数32安打、2本塁打、13打点、打率・221。「実力がない」とプロの壁を自覚するが、そうは言ってもルーキーだ。高卒1年目の安打数はイチローの24本、王貞治の31本を超え、昨季の日本ハム・清宮幸太郎と並んだ。

 残り17試合。2013年に大谷翔平が打った45安打は射程距離圏内にあり、1999年に東出輝裕(1軍打撃コーチ)がマークした53安打の球団記録更新も、不可能とは言い切れない。東出超えには「キツいです」と苦笑する19歳も、大谷超えには意欲を示した。

 「頑張ります。ただ数字は気にせず、得点につながる打撃を心掛けたいと思います」

 好材料はある。残り17試合のうち、ヤクルト、中日戦がそれぞれ5試合、計10試合。小園はツバメ投手陣を対戦打率・478と打ちまくり、竜戦も同・286と比較的得意とする。安打数を上積みするにはもってこい。そうなればまたチームの勝利にも直結する。

 「(1試合)1本だけだと満足できない。全部打つつもりでやっていかないと。負けている展開でも1本打つとチームも乗ってきますし、そういう場面でも貢献したいです」

 2位・DeNAに3・5ゲーム差に引き離され、4位・阪神にも2ゲーム差に詰め寄られる現状。黄金ルーキーが「H」ランプを数多くともせば、苦境に立つチームのCS進出への推進力も増す。(江尾 卓也)

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2019年9月3日のニュース