星稜エース温存4強!4発22安打で17得点 奥川「今日投げたくないぞ」ジョーク伝令応えた

[ 2019年8月19日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第12日準々決勝   星稜17-1仙台育英 ( 2019年8月18日    甲子園 )

7回2死一塁、今井の適時三塁打にガッツポーズする星稜・奥川(右) と奥川(右)(撮影・平嶋 理子)
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 準々決勝4試合が行われ、星稜(石川)は仙台育英(宮城)に17―1で大勝し、24年ぶりにベスト4入りした。今井秀輔外野手(2年)が2回に満塁弾を放つなど3安打7打点と活躍。4本塁打を浴びせ、22安打17得点は石川県勢最多となった。17日の智弁和歌山戦で14回165球を投げ、完投した今秋ドラフト1位候補・奥川恭伸投手(3年)の温存に成功。20日の準決勝では中京学院大中京(岐阜)と対戦する。

 感涙にむせんだ前日から一転、奥川は満面の笑みだった。序盤からの大量得点で登板機会はなし。165球で延長14回を一人で投げ抜き、23三振を奪ったエースはこう言った。

 「序盤で8得点した時点で今日はないと思った。打ってくれて感謝している」

 温存に一役買ったのは、石川大会を含めて初先発となった背番号18の2番・今井だった。1―0の2回1死満塁、1メートル85、87キロの体を生かした豪快なフルスイングで左翼席にアーチをかけた。石川県勢初の満塁弾に「びっくりして手を上げてしまった」とガッツポーズ。これで勢いづき、3回にも1死満塁から左越え2点二塁打。7回にも左翼フェンス直撃の適時三塁打を放ち、ベンチから「サイクル」の声が飛んだ。「ちょっと意識した」とその後の2打席は三振と四球だったが、92年センバツで偉大なOBである松井秀喜が記録した7打点に並んだ。

 打線は前日の3回戦で13回まで1得点と援護できなかったが、長打力のある2年生が刺激を与えた。4番・内山も2打席連発。その内山と5番・大高の2者連続弾などで22安打17得点。前夜のミーティングで掲げた「奥川なしで勝ちたい」という目標を実現した。

 「昨日の試合は奥川さんに頼ってばかりだった。明日は“野手陣でカバーして勝っていこう”と夜のミーティングで言っていた」と今井。昨夏、金沢が誇る日本三大名園「兼六園」からAKB48の「ヘビーローテーション」を熱唱する映像を部員に限定配信した。気は優しくて力持ちの面白キャラが定着し、奥川も「あそこで結果を出せるのは凄い」とうなる。エースも6回2死一、三塁のピンチでは伝令に走り、マウンドに集まったナインに「俺は今日投げたくないぞ」と笑いを誘い、ムードを盛り上げた。

 石川県勢初の大旗まであと2勝。エース温存に成功した林和成監督は「本当に大きな1勝。チーム力が高まった中で、準決勝を迎えることができる」と言った。奥川の疲労は完全には抜けていないが、試合中はブルペンで投球練習して好感触を得た。中2日で向かう、20日の中京学院大中京との準決勝。「次につないでもらったので、絶対に途切れさせないように頑張りたい」と腕をぶした。(桜井 克也)

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