阪神・高橋遥、2週連続の1イニング5失点 痛恨の逆転被弾「悔しい」

[ 2019年8月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―11広島 ( 2019年8月9日    京セラD )

阪神先発・高橋遥(撮影・大森 寛明)
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 阪神・高橋遥は1週間前と同じ悪夢を再び見た。2点差に迫られた4回、2死一、三塁からメヒアに追い込んでからの外角高めの直球を右翼ポール際へ逆転被弾。先発陣では14試合ぶりに7回を投げ抜いても4敗目が付いた。

 「悔しい…。4点取ってもらっていたのに、試合をつくれなかったのは申し訳ないです」

 序盤3回は完全投球。しかも、外野に一度も打球が飛ばない圧巻の滑り出しだった。暗転した4回は先頭の西川に甘く入ったツーシームを右前に運ばれて初めて走者を背負い、菊池涼には左前打でつながれた。バティスタには真ん中に落ちるチェンジアップを左前適時打されて、まず1点を返された。

 さらに無死一、二塁から鈴木の三ゴロを大山が取り損ね、併殺を取れなかった。記録の上では失策こそ付かなくても1死一、三塁が残り、続く松山を空振り三振に仕留めた際には重盗で失点。これも“ミス”に含まれるかもしれない。矢野監督も「今シーズン、一番良かったんじゃない」と3回までの快投を評した上で「悠輔が併殺を取ってやるようにしていかなあかん」と厳しい表情で振り返った。

 同じ大瀬良と投げ合った前回2日も二塁を守っていたソラーテの失策から初回に2点を奪われ、6回にはバティスタに満塁被弾するなど6回途中7失点で敗れていた。「先頭打者を抑えて一発を打たれないこと」と雪辱を期した再戦。またドミニカン砲に手痛い一発を浴び、2週連続で1イニング5失点の屈辱を味わった。

 7月7日の広島戦で挙げた2勝目を最後に4試合連続の未勝利。光る投球もあるだけに余計にもどかしい。「本当に次こそはしっかり抑えたいです」と意を強くした。
(長谷川 凡記)

○…阪神は広島に11失点。前回対戦した8月4日も10失点で、広島戦2試合連続2桁失点は、昨季6月23、24日に2試合連続11失点して以来。チームは今季10度目の2桁失点。昨季も11度喫しており、2年連続10度以上は97年11度、98年10度以来21年ぶり。なお、球団最多は1リーグ時代の49年16度。近年では90年の15度がある。

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2019年8月10日のニュース