JFE東日本 須田に育てられた男・2年目本田が決勝戦先発で勝ち投手

[ 2019年7月25日 23:16 ]

第90回都市対抗野球大会第13日 決勝   JFE東日本6―4トヨタ自動車 ( 2019年7月25日    東京ドーム )

<JFE東日本・トヨタ自動車>3回2死一、二塁 多木を打ちとり吠える本田(撮影・白鳥 佳樹)
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 決勝の先発を任されたのはJFE東日本に入社2年目の本田健一郎だった。1メートル70の小柄なうえに童顔。打者への威圧感はまったくない。そんな本田が胸に刻んでマウンドに上がった言葉が、須田幸太から言われた「自分のピッチングをしろ。自分を信じて投げれば大丈夫だ」のアドバイスだった。

 須田が古巣に戻って本田は多大な影響を受けた。「グラウンドはもちろん、私生活でも勉強になります。試合のある日は終わると、寮(千葉市)の近くにある温泉に須田さんと行って、そのあとご飯がルーティーンなんです。そのときに野球に対する姿勢とか話を聞いて刺激を受けています」と話した。

 5回まで2失点と踏ん張った。6回の投球練習中に足がつって連打を浴び降板したが、役目は果たした。「須田さんがきのうも4イニングを投げているし、1回でも1アウトでも取ろうと投げました」と足がつってからも2打者に対した根性は、須田を少しでも短いイニングで投げてもらおうという思いだけだった。

 春から須田は本田に対して「オープン戦でいくら勝っても褒めないからな。都市対抗の舞台で勝ったら褒めてやる」と言い続けてきた。優勝という大舞台で見事勝ち投手となった右腕に須田は「勝ちましたね。きょうは褒めます。褒めてあげます」と約束を果たした可愛い後輩に目を細めた。

 本田にとって初めての都市対抗。「抑えられたし、自分でも自信になりました。野手や監督から、大事な試合は本田でと言われるようもっと頑張っていきたいです」

 須田と過ごした都市対抗での5試合はすばらしい財産となった。橋戸賞を手にした須田の姿を2年目右腕はしっかりと目に焼き付けていた。

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