【京都】創部1年目の京都精華学園、大敗も竹内監督「第一歩を踏み出せた」

[ 2019年7月6日 17:39 ]

第101回全国高校野球選手権京都大会1回戦   塔南22―5京都精華学園 ( 2019年7月6日    わかさスタジアム京都 )

 今年4月に創部し、初の公式戦に臨んだ京都精華学園は、5回コールドで大敗した。竹内太朗監督(36)は「前向きにやっていれば、結果が出ることがわかったのではないかと思う。第一歩を踏み出せたので、二歩目、三歩目と進んでいきたい」と話した。

 4月に入学した1年生部員20人全員がベンチ入り。4回の攻撃では、3回まで1人の走者も出せなかったのがウソのように「チーム初」の歴史を刻んだ。先頭の代打・石川勝也選手が四球で初出塁。続く3番の横井川功樹内野手が右翼線へ適時二塁打を放ち、初安打と初打点をマークした。

 「甘く入って来たチェンジアップを、うまく仕留められた。竹内監督がベンチで『チーム初安打は誰が出すんだ?』と言っていたので、自分が打つんだという強い気持ちを持っていました」
 4番で主将の石本皓大外野手も続いた。左翼線へ2者連続の適時二塁打だ。

 「(横井川に)初安打を取られたのは悔しいけど、1点を取ってくれて楽になりました」

 気合を入れるため、いつもは3ミリの頭髪を全員が5厘に短く刈っていた。石本は「『明日は5厘な』と言ったら、みんな嫌がっていましたけど」と笑うが、最後まで気持ちを1つにして戦った。

 すぐに訪れる秋の大会も同じ20人で挑む。横井川は「大敗はこれで最後。チームでも個人でも、もっと力を上げていきたい」と話し、石本も「次は僕たちが校歌を歌いたい」と誓う。野球部に新たな歴史を刻む戦いは始まったばかりだ。

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2019年7月6日のニュース