立命大初戦敗退…ドラフト候補・坂本は制球意識して7回2失点

[ 2019年6月11日 16:40 ]

第68回全日本大学野球選手権大会 1回戦   立命大3―4東海大 ( 2019年6月11日    東京ドーム )

<全日本大学野球選手権 東海大・立命館大>力投する立命館大先発・坂本(撮影・郡司 修)
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 立命大(関西学生野球連盟)の昨年に続いての初戦突破はならなかった。0―2の7回、リーグ首位打者の池上颯内野手(2年=報徳学園)の右中間二塁打など3点を挙げて逆転したが、リードを守り切れず。後藤昇監督(58)は「少し、守りに入りすぎたかなというのはある」と厳しい表情で話した。

 今秋ドラフト候補の先発・坂本裕哉投手(4年=福岡大大濠)は確実に試合をつくった。「球速はどうでもいいので、バランスを意識して、丁寧に打者が打ちにくい球を投げようと思った」。自身の最速は148キロも、意図的に球速を抑えて制球を意識。0―0の6回2死一、二塁から先制2点三塁打を浴び「初球の外の直球を一振りで行かれた。あれは自分の甘さ」と悔やんだが、全国の舞台で7回6安打2失点と力は発揮した。

 7回を終えた時点で82球。監督はここで交代を決断した。「7回の坂本は球威も落ちてきていた。8回は上位に回るし、替え時と思った。(球数は少ないが)こういう舞台では緊張感が違う」と説明する。8回から有村大誠投手(3年=秀岳館)を起用。さらに今春リーグ戦未登板ながら右肩、肘などの故障から復帰したことを受け、大会のメンバーに入れた最速156キロ右腕・福島滉貴投手(4年=東福岡)につなぐ継投を思い描いたが、結果的に裏目に出た。

 坂本は「自分の中では後半にギアを入れ、最後まで投げ切りたいと思っていた」と唇をかんだ。頂点を狙った立命大が不完全燃焼のまま、戦いを終えた。

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2019年6月11日のニュース