創価大・杉山、リーグ22連勝中のドラフト候補154キロ右腕 盤石の7回1失点

[ 2019年6月11日 05:30 ]

第68回全日本大学選手権第1日   創価大6―1大工大 ( 2019年6月10日    東京D )

力投する創価大先発・杉山(撮影・郡司 修)
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 1回戦4試合が行われた。2年連続23回目出場の創価大が6―1で大工大を撃破。プロ注目の最速154キロ右腕・杉山晃基投手(4年)は7回5安打1失点と好投。望月大希投手(4年)とのリレーで悲願の頂点へ好発進した。

 勝ち続ける右腕のタフさはダテじゃない。初回、女房役・萩原の二塁送球が背中に当たるアクシデントに遭ったが、7回1失点。この日の直球は最速148キロだが、初戦敗退した一年前の悔しさを晴らし、「去年は初戦敗退しているので、まず1勝できて良かった」と安どした。

 盛岡大付出身。1メートル83の長身から繰り出す最速154キロが武器の右腕だ。リーグ戦では1年秋に黒星を喫して以来22連勝中と無双の存在。今春も4勝0敗、防御率0・69をマークして全国大会へけん引した。「これまであまり野球で良い思いができなかった。大学こそという思いでやっている」と悔しさが原動力となっている。

 東京北砂リトルで野球を始めた時は内野の補欠、墨田ポニーではエースだったが3年時の全国大会は準優勝。盛岡大付でも3年夏は甲子園に届かなかったが、岸雅司監督は高い潜在能力と「真面目で向こうっ気が強い」と評価。この日、救援して2回完全と好投した望月や小孫とともに1年から田中正義(現ソフトバンク)の背中を見せて英才教育。ドラフト候補トリオに成長した。巨人の長谷川国利スカウト部長は「学生時代の(菅野)智之を見ているよう。馬力もあるし、リーチがあって伸びしろが期待できる」と評した。

 11日は昨年優勝校の東北福祉大と対戦。「明日もまた試合だがチャレンジャー精神で戦っていきたい」と杉山。悲願の初優勝へ前進するのみだ。(松井 いつき)

 ◆杉山 晃基(すぎやま・こうき)1997年(平9)6月25日生まれ、東京都出身の21歳。小1から野球を始め、中学時代は墨田ポニーに所属し、全国準優勝。盛岡大付では甲子園出場なし。大学では1年春からベンチ入り。17秋、18年春にMVPを獲得するなどリーグ戦通算22勝。1メートル83、84キロ。右投げ左打ち。

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