DeNA浜口、初完投初完封!自己最多136球で今季初勝利

[ 2019年4月11日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2―0阪神 ( 2019年4月10日    甲子園 )

8回2死満塁のピンチをしのぎ雄叫びを上げる浜口(撮影・北條 貴史) 
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 DeNAの浜口遥大投手(24)が10日の阪神戦で9回を1安打に抑え、今季初勝利をプロ3年目で初の完封勝利で飾った。9日の同戦では5点差逆転負けで痛い黒星を喫したが、左腕がプロ入り最多となる136球の熱投で敗戦のショックを振り払い、チームに貯金1をもたらした。

 伝家の宝刀121キロのチェンジアップで最後の打者・福留を二飛に仕留めた。「今日はやってやるという気持ちで臨んだ」。浜口の目は潤んでいた。自己最多136球で、プロ初完投を見事な完封で飾った。ウイニングボールをいとしそうに握りしめた殊勲の左腕はスタンドのDeNAファンに手を振った。

 初回に糸原に左前打を許したが、けん制で仕留めた。終わってみれば、これが唯一の被安打だった。2―0の8回は3四球で2死満塁となったが、三浦投手コーチから「攻め続けろ!」と背中を押され耐え抜いた。

 9回には先頭の糸井からこの試合9個目の空振り三振を奪った。10奪三振なら75年の間柴富裕以来44年ぶりの球団左腕として2桁奪三振での1安打完封勝利だった。それでも1安打完封自体が17年の今永以来の大仕事だ。

 「ブルペン(の中継ぎ陣)が投げることが増えていたので、長い回を投げる気持ちだった。それが最高の結果になった」。前日の同戦は、守護神・山崎も投入しながら5点差を逆転された。その屈辱を浜口が一夜で吹き飛ばし、ラミレス監督も「凄いファイティングスピリットを見せてくれた」と称えた。

 プロ1年目で2桁10勝を挙げたが、2年目の昨季は左肩の違和感などケガに苦しみ4勝5敗。7月1日の広島戦では4者連続四球を含む1イニング7四死球の不名誉な記録もつくった。オフには股関節や骨盤など「尻周り」のトレーニングを徹底。浜口は「下半身を使って投げるということを本当に理解したことがいい結果になっている」と、3年目の躍進に手応えを口にした。

 気温10度前後で雨も降りだす悪条件だったが、敵地・甲子園も苦にしない。父・顕人さんの影響で虎党となったが、DeNAからの指名後には「阪神に勝って(父に)恩返しがしたい。敵地(甲子園)で阪神ファンをブーブー言わせたい」と誓った。阪神戦は昨年から18イニング連続無失点で、甲子園での阪神戦は入団以来3勝1ホールドの負けなしだ。球団最多の通算46勝を誇る三浦投手コーチまでは遠いが「新虎キラー」の可能性を秘める。

 だが、阪神だけでは飽き足らない。「どこが相手でもこんな投球をしたい」。その目には先発の一角としての自覚が宿っていた。 (君島 圭介)

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