佑 ア軍戦2回1失点 被弾反省も「野球選手として楽しいと思える試合」、相手との不思議な縁実感

[ 2019年3月19日 05:30 ]

プレシーズンゲーム   日本ハム6-6アスレチックス ( 2019年3月18日    東京D )

アスレチックスを相手に2回1失点の斎藤佑(撮影・森沢裕)
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 日本ハムの斎藤佑樹投手(30)が18日、東京ドームで行われたアスレチックスとのプレシーズンゲームに先発。最速138キロながら球威ある直球を軸に2回1安打1失点に抑えた。11年の入団から2年間で11勝を挙げたものの、13年から昨季までの6年間はわずか4勝。背水の覚悟で臨む9年目の今季、アピールを続けている。

 心の底から野球を「楽しい」と思えたのは、いつ以来だろうか…。斎藤は、そんな純粋な思いを白球に込めた。ア・リーグの名門チームであるアスレチックス打線を相手に先発して2回を1安打1失点。プロ9年目の30歳が、強く腕を振った。

 「ホームランは明らかな失投だし反省しなければいけない。でも、メジャーを相手にいい経験ができたし、野球選手として楽しいと思える試合でした」

 ハイライトは初回2死一塁。昨季48発でア・リーグ本塁打王のデービスを迎えた場面だ。1ボールから投じたのは高めの直球。球速表示は133キロも完全に詰まらせて平凡な中飛だった。2回先頭のピスコティには同じ直球が甘く入って被弾も、これが許した唯一の安打。最速138キロながら難敵を押し込んだ。

 オフの自主トレ効果だ。数年前から股関節の可動域を広げるトレーニングを継続しているが、昨オフはさらに周辺の筋力を重点的に強化。下半身が粘れることで上半身がしなり、直球の球威がアップした。これで今季の実戦は4試合で計9回を投げて1安打1失点。好調を維持している。

 斎藤は「メジャー球団といえばアスレチックスのイメージ」という。今から11年前の2008年3月26日、早大2年だった斎藤は東京ドームの一塁側内野席でアスレチックスVSレッドソックスの開幕第2戦を観戦。ア軍先発で160キロ超の剛速球を武器に6回までに9奪三振のハーデンに魅了された。昨年末には都内の自宅でア軍の編成本部長のビリー・ビーン氏を題材とした映画「マネー・ボール」をビデオ観賞。この日は不思議な縁も感じながら投球していた。

 過去3年でわずか1勝も背水の覚悟でアピールを続けている。先発枠は上沢、金子、有原、マルティネスが確定。現在はロドリゲス、加藤らと残り2枠を争うが、先発で短いイニングを任される「オープナー」や中継ぎで開幕1軍入りする可能性もある。「先発でも中継ぎでもいい。とにかく1軍の力になりたい」と斎藤。置かれた立場は分かっている。とにかく結果を出し続ける。 (山田 忠範)

 ≪王柏融、復調の一打≫下半身の張りで17日のア軍戦を欠場した王柏融が復調の一打だ。2打席連続三振で迎えた6回無死一、三塁、内角カットボールを巧みに右翼線へ適時二塁打。課題の内角球を着実に捉えた一打に「実戦から離れていたので感覚を取り戻すことがテーマ。結果が出て良かった」と振り返った。メジャー志向も強いだけに「初めてメジャーと対戦して興奮した。いい経験」と笑顔だった。

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