リッキー・ヘンダーソン氏、イチの現役続行へ訴え「野球を愛する偉大な打者に続ける機会を」

[ 2019年3月17日 07:49 ]

「史上最高のリードオフマン」と呼ばれ、通算最多盗塁記録を持つリッキー・ヘンダーソン氏
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 【7年ぶり凱旋 イチローへLegend's YELL(2)リッキー・ヘンダーソン氏】イチローの日本開幕戦には、しのぎを削ったメジャーの伝説の選手も注目している。「7年ぶり凱旋 イチローへ Legends’ YELL」の第2回は米大リーグの通算盗塁記録を持ち、2009年に野球殿堂入りしたリッキー・ヘンダーソン氏(60)。

 イチローは偉大な打者。塁に出る方法を知っており、塁に出たらスピードを生かしてゲームの流れを変えられる。今のメジャーは得点の仕方が本塁打に偏っているが、イチローは私と同じで、何でもできるし、正しい野球をプレーできる。

 私も45歳の時、イチローと同じように(少なくとも)50歳までプレーしたいと考えていた。体は十分に動いたし、若い45歳だった。ストレッチなどで体を普段から正しく動かしていれば、筋肉が硬くなって痛みが出るのも防げる。

 ただ、45、46歳だった04、05年は独立リーグのチームでプレーした。獲得に動かないメジャー球団のフロントには「私自身はまだやれると思うけど、うちには枠が残っていない。試してみたい22歳、23歳の若手がいるんでね」と言い訳された。腹立たしかった。

 野球は知識と経験が生きる競技。私やイチローは野球では何が必要で、塁に出る方法も知っている。大事なことは野球を続けたいというハートがあるかどうか。若くてもハートのない選手がいる。イチローは野球を愛している。野球こそ人生。健康なら、年齢で制限されるべきではない。競えるなら続ける機会を与えられるべきだ。 (元アスレチックス外野手=現ア軍球団社長特別補佐)

 ◆リッキー・ヘンダーソン 1958年12月25日生まれ、米イリノイ州出身の60歳。76年ドラフト4巡目でアスレチックス入り。シーズン100盗塁を3回記録するなど歴代最多1406盗塁。44歳だった03年までメジャーでプレーし、09年殿堂入り。左投げ右打ち。
 
 ◆イチローとヘンダーソン ヘンダーソンはイチローの入団前年の00年にマリナーズでプレー。25年連続本塁打(イチローは日米25年連続)、25年連続盗塁(イチローは日米24年連続)と、プレースタイルが重なる。

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2019年3月17日のニュース