広島 菊池“家族愛”を継承「違う方向に進むと、チームがワンランク下に戻ってしまうので」

[ 2019年1月15日 05:30 ]

練習の合間に知人と談笑する菊池(撮影・荻原 浩人)
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 広島・菊池涼介内野手(28)が14日、静岡市で自主トレを公開した。リーグ4連覇と日本一を目指す今季、OBで兄貴と慕う新井貴浩氏(スポニチ本紙評論家)が唱えた“家族愛”を継承し、グラウンド内外でナインをけん引する意気込みを強調。個人では、究極の失策ゼロを改めて目標に掲げ、全143試合に貢献する“一日一善”を誓った。

 静岡市清水区にある庵原球場。快晴に恵まれ“春近し”を実感する陽気の中、菊池涼は内野ノックなどに汗を流した。年末に米ロサンゼルスで2年連続の自主トレを敢行。股関節や肩甲骨の可動域を広げた昨年から前進し、体の動きや動かし方を学んで鍛錬しており、動きは軽快だ。

 「自主トレは投げる打つよりも、足を動かすのがテーマ。足を使って捕球し、足で投げる。結構、軽快に動けていると思う」

 年末の契約更改の席で、ポスティングシステムを利用して将来的なメジャーへの挑戦希望を表明。「自分にハッパをかける意味もある」と語った通り、今季の巻き返しに懸ける思いは強い。昨季は好守で3連覇に貢献したものの、打率は・233に低迷。責任感が強く、誇り高い男には受け入れ難い成績だ。

 「143試合で143回、チームが勝つために一つでも貢献したい。守備は失策ゼロ。究極の目標だけど、攻めないことには投手を助けられないので」

 一日一善ならぬ1試合一善。個人の打撃目標を封印するところに意地が透けて見える。その一方では、チームをけん引する気概を強くにじませた。若手はもちろん、1軍スタッフに加わる佐々岡、山田両コーチら首脳陣との橋渡し役を担い、新井氏が唱えた家族愛を継承する意気込みだ。

 「首脳陣が変わり、距離を縮めるのがまずもっての仕事。若い力も必要なので不平不満を消化してあげたい。違う方向に進むと、新井さんや黒田(博樹)さんが復帰し、家族という感じになったチームがワンランク下に戻ってしまうので」

 丸の人的補償で巨人から新加入する長野については「人柄がいいし、すぐに溶け込めると思う。ウチの松山のポジションが無くなるんじゃないか…という心配だけ」と“先輩”をいじって歓迎し、報道陣の笑いを誘った。

 自身の将来につながる勝負の2019年。家族愛を継承し、リーグ4連覇と悲願の日本一を目指すチームの中心には、巻き返しに燃える菊池涼がいる。(江尾 卓也)

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