ヤクルト、青木で“天敵”退治!復帰後初猛打賞 4番が“着火”

[ 2018年4月7日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―0巨人 ( 2018年4月6日    神宮 )

初回1死一、二塁、菅野から青木(左)が適時二塁打を放ちバンザイ(右は坂本勇)
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 青木効果で天敵を退治した。ヤクルトは6日、巨人を相手に6―0で快勝。4番の青木宣親外野手(36)が初回に菅野智之投手(28)から先制の右翼線適時二塁打を放った。今季初の3安打もマーク。7年ぶりに復帰した36歳が打線に火を付け、山田哲人内野手(25)も今季初本塁打を放つなど2打点の活躍だ。16年開幕戦から8連勝を許してきた相手エースを叩きのめした。

 鉄壁の難敵をこじ開けたのは青木だった。初回1死一、二塁の先制機。菅野の内角直球を捉え、右翼線を突破した。適時二塁打でどうしても欲しかった先制点をもぎ取った。

 「とにかくいい投手なので。いいところでしっかり打てて良かった」。青木流4番の仕事はこれで終わらない。6回先頭で菅野のスライダーを左中間真っ二つの二塁打。畠山の二ゴロで三塁へ進み、犠飛で追加点を踏んだ。「場面、場面でやるべきことをやる。畠山もああして進塁打を打ってくれたし、チーム全員にそういう意識がしっかりとある」

 (1)ポイントゲッター、(2)1、2、3番で攻撃が切れた時の突破口。小川監督は4番を託すにあたり、2通りの役割を求めた。3番バレンティンは長打が期待できる一方、併殺打を含め攻撃が終わるケースも少なくはない。そ こで流れを止めない波状攻撃を再び。8回にも再び先頭で左前打。日本では11年10月15日の横浜(現DeNA)戦以来、2365日ぶりとなる猛打賞をマークした。

 菅野には16年3月25日から8連敗中だった。特に昨季は5戦5敗、39イニングでわずか2得点。青木は開幕前にも実戦2試合で対戦し、3打数2安打していた。チームは攻略へ、通常ホーム試合の打撃練習は左右2人の打撃投手が投げるが、右投手とマシンでの打撃に切り替えた。「狙いはそうだったんですが、今日はマシンの調子が悪くて」と青木はその後も無人の室内練習場へ向かい打ち込んだ。昨年3月のWBCで投打の主軸としてともに戦い「日本トップの投手」と認める右腕へ最高の準備に徹した。

 今季は安打よりも、打点にこだわると心に固めて臨み、復帰後初の勝利打点。小川監督は「菅野から先制できたのが大きかった」とうなずいた。新ツバメ軍団の新4番が、価値ある大きな1勝に導いた。 (後藤 茂樹)

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2018年4月7日のニュース