阪神・藤浪、突然の乱調…金本監督も苦悩「本当に読めない」

[ 2018年4月7日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―3中日 ( 2018年4月6日    京セラD )

戦況を見つめる藤浪(右から3人目)
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 阪神・藤浪晋太郎投手(23)は6日の中日戦で再び突然の制球難から降板した。5回に押し出し四球を与えて4回2/3を2失点。金本知憲監督(50)は「突然そうなるから、こっちも本当に読めない」とこぼし、今後について「どうやろう。微妙ですね」と苦悩の色を浮かべた。次回も復調の兆しが見えなければ、先発ローテーション脱落の窮地を迎えそうだ。

 敗戦後の金本監督は藤浪について問われ、何度も首をひねった。快調に映った2〜4回の姿に「う〜ん、だけどね」と言葉を濁し、「判断が難しいね」と続けた。

 「全員にバントされたら、全部(ある意味で)ヒットですよ。ひたすらね。もったいないよね、一塁送球とホームの(暴投)とね」

 初回は四球に悪送球、暴投を重ね、無安打のまま先制点を献上。「突然そうなる。初回とか。突然そうなるから、こっちも本当に読めない。ブルペンが大変だわ」。1点優勢で迎えた5回も何の前触れもなく乱れた。

 何とかこぎ着けた2死二、三塁から大島、京田に対して8球連続ボール。決定打なしで再び失点したところで交代を告げた。6回まで引っ張って崩れた前回3月31日の巨人戦と同じ轍(てつ)を踏まないためで、「そう(立ち直れないと)判断したから代えたのであって」と説明した。

 開幕から2試合連続の乱調。黒星は付いていなくても先発として計算するにはおぼつかない。今後の起用法を問われて「どうやろうね。ちょっと、う〜ん、どうやろう」と再び濁した。「1年を見据えたら我慢したいところだけど…。だからと言ってチャンスをやるということも、どこまでやっていいのか…。微妙ですね」。自問自答するかのように言葉を絞り出した。

 処遇について首脳陣で話し合う必要性を「あるでしょうし、しないといけない」と認めた。「投内連係ができないというのが、やっぱり痛いし。でも投げてくれないと困るのが、大前提ですけどね」。優勝には藤浪の力が必要不可欠だ。生かすためにどうするのか。早い時期の再調整は一つの手段でも、今回は再度の登板機会を与える方向だ。次回は13日のヤクルト戦が濃厚。また精彩を欠くようなら先発ローテーションから脱落の窮地を迎えることになりそうだ。

 ヤクルトは昨年4月4日の対戦で自らの死球から乱闘騒ぎにまで発展した因縁の相手。思えば、あの試合から迷走が続いている。真価が問われるマウンド。ハードルを越えた先に「復活」の2文字が見えてくる。

 ▼阪神藤浪 自分の納得いくボールも増えていた。直球待ちのところで押し込めていた。(5回は)自分で作ったピンチなんで何とかしたかった。気持ちを入れて投げたが、悪い方に出た。抑えたいという気持ちが力みに変わってしまい悔しい。

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2018年4月7日のニュース