中日・小笠原、熱投7回2失点 藤浪との甲子園V腕対決制す

[ 2018年4月7日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3―2阪神 ( 2018年4月6日    京セラD )

田島(左)ウイニングボールを受け取る小笠原
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 中日・小笠原が阪神・藤浪との甲子園大会優勝投手対決を制し、今季初白星をつかんだ。先制した直後の初回に糸井に逆転2ランを被弾。「何も考えていない。ただ単に、一つずつアウトを取って行こうと思っていた」と逆に開き直った。

 最速146キロ直球を軸に立ち向かい、2―2の6回無死二、三塁の場面ではともに直球でロサリオを二飛、福留を投ゴロ。最後は大山をチェンジアップで遊ゴロに仕留め、最大の窮地を切り抜けた。

 積み上げてきた練習が生きた。今春キャンプでは岩瀬、松坂という2人のレジェンドに積極的に助言を仰ぎ、直球の「質」を求めてきた。甲子園優勝投手の先輩でもある松坂は5日の巨人戦で黒星こそ付いても5回3失点で粘りの投球を展開。「練習に取り組む姿がすごい。細かく教えてくれるし、ためになってばかり」。魂を込めて投げる“師匠”に大きな刺激を受けた。

 3月30日の広島戦で球団史上最年少の開幕投手を務めて6回5失点降板。直後の登板でキッチリと修正してきた。昨季5勝8敗を踏まえて「早く勝てて良かった。勝ち続けて去年の負けを返済したい」と力を込める。3年目を迎えた20歳左腕がエースへの階段を上り始めた。 (桜井 克也)

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2018年4月7日のニュース