“六大学の輪”で好循環期待 3年生部員・応援団の就活サポートも

[ 2017年11月30日 10:00 ]

楽天に入団した慶大・岩見
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 先日、東京六大学野球連盟が主催する2つのイベントを取材した。1つは、NPB球団に進む西武ドラフト1位の明大・斉藤、楽天2位の慶大・岩見らドラフト指名選手と球団職員となる部員を対象とした税や法律を学ぶ研修。もう1つは就職活動に臨む東京六大学の3年生部員と応援団を対象とした就職セミナー「就活スタートガイダンス」だった。

 その2つで講師を務めたナイスガイ・パートナーズの木下博之代表取締役も慶大野球部出身。慶大では巨人の高橋由伸監督と同期で4年時には「3番・高橋」、「4番・木下」で中軸を形成してリーグ優勝に貢献した。ベストナインを2度受賞した経歴を持つが、現役最終打席は4番ながら犠打。そのため、アスリートのマネジメントや就職活動のサポートなどを手がける現在は「学生を社会に送るつなぎ役」がキャッチフレーズの1つだ。「六大学のつながりを大切にしてもらいたい」と学生に訴える姿は、母校のみならず、自らが育った六大学野球への恩返しの思いも込められている。

 NPB球団に進む部員向けの研修は今年で3年目、就職セミナーは4年目を迎えた。NPB研修を受けた慶大・岩見は研修のテーマの1つだったメディア対応について「これからは野球が仕事になる。取材も仕事の一部。写真撮影は好きじゃないけど、いろいろとやらなきゃいけない」とプロ意識が一段と高まった様子だ。就職セミナーに立ち会った関係者からは「自分たちの時代は業界研究をするのも大変だったけど、業界ごとに要点をまとめてくれているのでこういう機会は素晴らしい」と感嘆の声が上がった。

 六大学野球で育ったOBが、各大学の枠組みに縛られることなく後輩たちをサポートする。テレビ朝日への就職が内定している立大の林秀運学生コーチは「同じ大学の先輩に限らず、六大学の先輩を頼ってOB訪問をしたこともあった」と話す。このようなイベントが定着して成熟していくにつれてどんどん輪が広がっていく好循環に期待したい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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