【神奈川】小6で全国1位 横浜スーパー1年・小泉 バックスクリーンV弾

[ 2017年7月19日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権神奈川大会3回戦   横浜9―2秀英 ( 2017年7月18日    保土ケ谷 )

<秀英・横浜>2回2死一、三塁、中越えに3ランを放つ横浜・小泉
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 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は18日、31大会160試合が行われた。神奈川大会では横浜の小泉龍之介外野手(1年)がバックスクリーンへ決勝3ラン。豪快なフルスイングで秀英を9―2で下し、4回戦に進んだ。また、秋田大会では今秋ドラフト候補の大曲工・藤井黎来(れいら)投手(3年)が大曲農戦でノーヒットノーランを達成。19日は34大会165試合が予定され、鹿児島大会決勝が行われる。

 横浜に、今度は打の「スーパー1年生」が登場だ。1―1の2回2死一、三塁。「1番・右翼」で今大会初スタメンで起用された小泉は2球目の直球を振り抜くとバックスクリーンへ一直線。高校公式戦1号が決勝3ランとなり、「つなぐつもりだったけれど、まさか入るとは。練習と合わせても一番良い当たりだった」と初々しく笑顔を浮かべた。

 小6の時、陸上全国大会ソフトボール投げで80メートル86を記録し、全国1位になった。高い身体能力を武器に、中学時代に138キロを計測し、福井・鯖江ボーイズでは2年時にエースで全国制覇した。その冬、OBで当時青学大4年だった吉田正(現オリックス、写真)が練習場を訪問。「ボールが来たら思い切り振るのが大前提だよ」とアドバイスを受けた。

 左右の違いはあるが、昨季プロ1年目で10本塁打を記録した先輩譲りの豪快なフルスイングに、小泉も「積極的に振りにいけた」と胸を張る。ライバルからの刺激も大きい。15日の南戦では、OBの愛甲、松坂もできなかった初戦先発を同じ1年生の左腕・及川(およかわ)が任され、4回無失点の好投。「及川が注目されて自分も、という気持ちだった」とメンタルも強い。

 初回にも左前打をマークした2安打3打点のルーキーに、平田徹監督も「まさかここまでやるとは。大収穫」と目を細めた。そして「高校野球の厳しさ、怖さはこれから」とも続けた。続々と現れる驚異の新人たちが、名門の夏を彩る。 (松井 いつき)

 ◆小泉 龍之介(こいずみ・りゅうのすけ)2001年(平13)5月29日、福井県生まれの16歳。小3から武生南ブルーウェーブで野球を始める。鯖江ボーイズを経て、横浜では1年春からベンチ入り。6月には練習試合で霞ケ浦のドラフト候補・遠藤から左中間へ本塁打を放った。1メートル71、72キロ。右投げ右打ち。

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