【千葉】市船橋・渕上　顔面骨折乗り越え不屈救援　今大会初登板

第９９回全国高校野球選手権千葉大会４回戦   市船橋１０―２小金 （ 2017年7月18日    柏の葉 ）

＜市船橋・小金＞６回１死満塁を無失点で切り抜けた市船橋・渕上
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　市船橋（千葉）の最速１４３キロ右腕・渕上が復帰戦で見事な火消し役を務めた。４―０の６回に２点を返され、なおも１死満塁のピンチ。ここで３月の練習試合で死球を受け、顔面骨折の重傷を負った今大会初登板の背番号１がマウンドに上がった。

　「エースとして絶対に抑える気持ちで投げた。自分はピンチが好き」。絶体絶命の状況に燃え、遊ゴロ、空振り三振でピンチを脱出すると、直後に味方の６得点の猛攻を呼び込んだ。７回もそのままマウンドに上がり２三振を奪って７回コールド勝ちを演出。１回２／３を完全投球、３奪三振の力投に「よかった」とうなずいた。

　昨夏は木更津総合との千葉大会決勝に救援登板し、４回１失点で敗戦投手。帽子に「去年の夏の借りを返す」と書き込んだ右腕は「今日よりもっといい投球をしたい」と力を込めた。