楽天・辛島 岸、美馬に並ぶ7勝目 “ミスタ―地方球場”4勝1敗

[ 2017年7月19日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天5―1日本ハム ( 2017年7月18日    函館 )

<日・楽>6回4安打1失点で7勝目を挙げた楽天・辛島
Photo By スポニチ

 他球団より1日遅れの後半戦初戦。首位・楽天の力強さは前半戦と変わらなかった。先制、中押し、ダメ押しの理想的試合運び。5連勝で、貯金27は日本一イヤーの13年9月23日にマークした球団最多記録に並んだ。

 はるばる来た函館。地方球場なら辛島の出番だ。前夜は名産のイカを食して英気を養い、6回4安打1失点で岸、美馬に並ぶ7勝目。12、14年の自己最多記録にあと1勝と迫った。大谷は3打席とも凡打に仕留め、相手打線を分断。「最後の本塁打(6回1死のレアード)は余計だったけど、何とか粘れたかな」と自己評価した。

 今季、本拠地Koboパーク宮城では0勝3敗。逆に地方球場では大宮、秋田、弘前でも勝ち、4勝1敗と強さを誇る。梨田監督いわく「ミスター地方球場」。なじみのない球場ではマウンドの硬さや高さ、球場の広さなどを即座につかむ必要があるが、与田投手コーチも「どういう状況か読む力があり、修正能力が高い」と球場ごとの適応力に太鼓判を押す。

 この試合でも自然条件を利用した。試合開始前から左翼から右翼方向に強い風が吹いていた。「左翼に打ってもらおうと思って投げていた」。左翼への飛球は押し戻されることを想定し、右打者には内角、左打者には外角を丁寧に攻めた。

 最多貯金に梨田監督は「意識は全くない」と浮かれはしない。ただ、9月5日に富山で行われる日本ハム戦に「(辛島を)準備させておこうかな」と言った時は、笑みがこぼれた。 (黒野 有仁)

続きを表示

2017年7月19日のニュース