大谷 来オフなら最速メジャー挑戦 ハム球団代表「我々も見たい」

[ 2016年12月6日 05:40 ]

会見を終えた大谷はお祝いケーキを前に二刀流?ポーズ
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 日本ハムの大谷翔平投手(22)が5日、札幌市内の球団事務所で行った契約更改交渉の席上で球団から来オフ以降のポスティングシステムでのメジャー挑戦を容認された。高校から直接メジャー挑戦を表明していた経緯を踏まえ、今季は日本一に導くなどプロ4年間の貢献度を考慮された。5年目の来オフにメジャー挑戦すれば最短。年俸は7000万円増の2億7000万円で、高卒5年目ではOBのダルビッシュ有投手(30=現レンジャーズ)に並ぶ最高年俸となった。

 プロ入り前から抱いていたメジャー挑戦の夢。契約更改交渉の席上で容認された大谷は球団への感謝の思いを口にした。

 「今日、正式に自分の気持ちを優先させてもらえるという形になった。自分が行きたいと思ったときに意思を尊重してくれるという話。応援してもらえるのはうれしいし、ありがたいと思った」

 海外FA権を取得するのは順調でも21年で、移籍するにはポスティングシステムを利用する必要がある。球団が容認したことで、早ければ来オフのメジャー挑戦が可能になった。花巻東(岩手)3年時に高校卒業からのメジャー挑戦を表明していたが、プロ入り後に球団と話し合ったのは初めて。挑戦の時期について「明確な基準があるわけではない。来年、そういう気持ちになるかもしれないので、そうなったときの話をしてもらった」と言う。プロ5年目の来オフにメジャー挑戦すれば、過去最短の早さだ。

 球団側から容認した理由は4年間の貢献度だ。特に今季は投手として日本最速の165キロをマークして10勝を挙げ、打っても22本塁打。二刀流で日本一に導き、投手と打者(DH)で史上初のダブルベストナインやMVPを受賞した。「(大谷は)日本を代表する世界一の選手を目指している。(メジャー挑戦を容認しないという)一球団のエゴはいけない。我々も(メジャーでの活躍を)見てみたい。一番いいときに行かせてあげるべきかな」と島田利正球団代表。日本で経験を積んでからの方がメジャーで成功すると説得して入団した経緯もあり、大谷の気持ちや未来を考慮した。

 二刀流でのメジャー挑戦も注目される。「それは(メジャー側が)僕をどういうふうに見ているかによる。僕の意思だけではない。それも含めて交渉。今の時点でどうのこうのはない」と大谷。来年はメジャー挑戦に向けた「準備期間」となるが「まずは来年もう一回ファイターズで日本一になれるように100%力を注ぎたい」と話した。

 今回の容認により、大リーグ球団の注目度はさらに高まった。来年2月の米アリゾナでの春季キャンプ、侍ジャパン入りが確実な同3月のWBCも控えており、開幕前から大リーグ関係者の熱い視線が二刀流に注がれることになる。会見で英語の勉強について問われた22歳は「どうでしょうね。野球の勉強はしています」と笑みをこぼした。 (柳原 直之)

 ◆ポスティングシステム 海外FA権取得前に米球界へ移籍できる制度。日本球団が譲渡金(上限2000万ドル=約22億8000万円)を設定し、その額を支払う意思のある全ての大リーグ球団が選手と交渉できる。13年に発効した現システムは、今年5月に新たに1年間延長された。改正を希望する場合、契約終了日である10月31日の180日前までに相手側に通知する必要がある。日本側が改正を求める場合、実行委員会で出席委員数の4分の3以上の賛成が必要となる。

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