ソフトB柳田 投げた!打った!走った!骨折から復帰CSへ準備OK

[ 2016年10月5日 05:34 ]

フェニックス・リーグ ( 2016年10月4日    南郷 )

<西・ソ>3回2死二塁、外崎の中前打を処理した柳田は好返球で二走を刺す
Photo By スポニチ

 最大の見せ場は3回だった。1―1に追いつかれ、なお2死二塁。ソフトバンクの柳田は西武・外崎の中前打を前進して処理すると、本塁へノーバウンド返球した。

 二塁走者を余裕で刺し「(守備位置を)ちょっと前に。いい球が投げられました」。このレーザービームに水上2軍監督は「あんなに投げるとは思わなかった。あの返球は大したもの」と舌を巻いた。

 フェニックス・リーグの西武戦に「1番・中堅」で先発出場。右手薬指骨折で戦列を離れ、約1カ月ぶりに実戦復帰した前日の楽天戦(2回降雨ノーゲーム)では守備機会はなかった。この日は、実に6度。水上2軍監督がケガを心配して6回からDHに変更(特別ルール)したほどだった。

 守るだけではない。打っても5打数2安打。前日の試合では右手のマメがつぶれ、出血しながら打っていた。一夜明けると、出血は止まり「皮は治るのが早いんですよ」と笑う。身体能力の高さから「超人」と呼ばれるオリックス・糸井に「化け物」と呼ばれる柳田らしい驚異の回復力だ。

 盗塁も1つ決め、走攻守全てで高いパフォーマンスを披露した。「もう痛みは大丈夫。打つイメージはできています。あとはイメージ通りにできるように準備するだけ」。自身の離脱が響き、チームはリーグ3連覇を逃したが、雪辱の舞台は残されている。5日もフェニックス・リーグに出場し、6日から1軍に合流する。8日から始まる3位・ロッテとのCSファーストSに向け、準備は整った。

 ◇フェニックス・リーグ
西    武
 001 110 000―3
 100 000 020―3
ソフトバンク
 (西)誠、玉村、佐野、福倉、松本―中田、藤沢
 (ソ)石川、野沢、伊藤大、吉本―栗原、張本

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月5日のニュース