正捕手出てこい!矢野コーチ 7人起用も来季は「一人、二人に」

[ 2016年10月5日 05:30 ]

阪神の原口
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 正捕手出て来いや!阪神の矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(47)が4日、所用で訪れた甲子園球場で、今季は固定できなかった捕手を来季は絞り込みたい意向を示した。

 「これからも競争は競争。ただ、競争ばかりもしていられない。一人に絞れるぐらいのものを出してくれるのか。一人、二人には絞れてくるんじゃないかな」

 自身も初めてのコーチ就任。1年目は各選手の長所、短所、性格面などを把握しながら指導、育成に当たってきた。開幕マスクをかぶった岡崎をはじめ、今季起用された捕手は梅野、原口、坂本、鶴岡、小宮山、清水ら7人。投手との相性を考慮した部分もあったが、“正妻”を定めることはできなかった。

 「いろんな捕手を使いながら、競争の中で色々わかった。解説者で見ていた部分じゃないところも含めてね。捕手陣を知ることはできたし、今年のようなままではいけない。ある程度、固まるようになれれば」

 横一線の競争から次の段階へ。「不動の正捕手」という共通の目標と、今季で見えた各自の課題を設定し、この秋は徹底的に鍛え上げる。

 「文(原口文仁)で言えば、スローイング、ディフェンス面。誠志郎(坂本)も(許盗塁の)数は少ないけど阻止率はあまり良くない。隆(梅野隆太郎)は打てるというはずが、打てなくて苦しんだ。守りの部分ではオレの中では成長は感じている」

 強いチームには、必ず扇の要となる頼れる捕手がいた。秋季練習、秋季キャンプ、そして来春のキャンプと続く厳しい練習の中で誰が頭角を現すのか。新たな競争はもうスタートしている。(山添 晴治)

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2016年10月5日のニュース