ボンズ打撃コーチ 今季限りでマーリンズ退団か 米メディア報じる

[ 2016年10月5日 05:30 ]

ボンズ打撃コーチ(左)とイチロー
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 マーリンズのバリー・ボンズ打撃コーチ(52)が今季限りで退団すると3日(日本時間4日)に米スポーツサイト・ナックルボールが伝えた。来季の契約を結ばないことを決めたという。契約延長が決定的なイチローとの日米最強タッグは1シーズンで解消となる。

 今季のマ軍はリーグ2位のチーム打率・263をマークした。一方で総得点655はリーグ13位に低迷。長打率・394も同12位で、高い打率も結果的には得点に結び付くことは少なかった。現役時代は歴代最多762本塁打のスラッガーだったが、期待された長打力・得点力増には導けず。イエリチ、オズナらボンズコーチの指導下で今季飛躍した若手からは信頼されたが、「他のコーチに比べて仕事をしていない、と見る選手やスタッフも多かった」とは地元紙マイアミ・ヘラルド。ドン・マッティングリー監督は終盤に入ると「うちはいつも同じタイプの投手にやられる。工夫しないと」と試合に臨む準備に不満げなことが多く、ボンズコーチの評価を求めた同紙記者へのコメントを拒否したという。

 通算3000安打を達成したイチローとは固い信頼で結ばれていた。イチローが安打するごとに、ボンズコーチがボールを回収し記念品として手渡していた。これにはイチローも「やっぱり気持ちがよく分かるというか、記録と向き合った人にしか分からないことだと思う」と感謝していた。

 球団はレニー・ハリス三塁ベースコーチ、ライド・コーネリアス・ブルペンコーチとも来季契約を結ばない方針。それ以外のスタッフは残留し17年シーズンを迎える。

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2016年10月5日のニュース