イチロー大記録も「興味ない」 ローズ氏に触れ「喜んでくれれば全然違うが」

[ 2016年6月16日 11:47 ]

パドレス戦で日米通算4257安打を達成し、試合後、記者会見するマーリンズのイチロー

ナ・リーグ マーリンズ3―6パドレス

(6月15日 サンディエゴ)
 マーリンズのイチローが15日(日本時間16日)のパドレス戦で2安打をマークし、ピート・ローズの持つメジャー通算最多安打記録の4256安打を日米通算で上回った。日米通算はあくまで参考記録で、米国では日米通算とメジャー記録を比較することに異論もある。試合後に会見したイチローは記録の扱いについて「どうしてもらっても構わない」としたうえで、「ピート・ローズが喜んでくれれば(自分の気持ちも)全然違う。でもそうではないと聞いていた。だから僕も興味がない」と率直な心境。それでも「ただ、チームメートやファンの方々の反応がすごくうれしかった」と喜びも口にした。

 ローズ氏は2010年、イチローが10年連続シーズン200安打を達成し、達成回数で同氏の大リーグ記録に並んだ際にスポニチ本紙のインタビューに応え、「私はイチローのプレーが大好きだが、日米合わせた通算記録は認めない」とコメント。日米の記録を同等に扱うべきではないという考えを示した。

 イチローの記録達成が秒読みとなった今月14日付の米全国紙USAトゥデーでも「日本では私を安打のクイーン(2番目)にしようとしている」と不満を示したローズ氏。それでも敵地サンディエゴの観客が立ち上がって拍手を送ったように、米国でも2979本を積み重ねて達成された記録は偉業として称賛されている。42歳が次に挑むのは米殿堂入りの目安となるメジャー通算3000安打。あと21本に迫っている。

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