金本監督お手上げ「3安打じゃあ…」“貧打の虎”11戦連続本塁打なし

[ 2016年6月16日 05:30 ]

<神・オ>ベンチで渋い表情の金本監督(中央)

交流戦 阪神1―5オリックス

(6月15日 甲子園)
 パ・リーグの防御率ワースト投手陣相手でも、「貧打の虎」が顔を出した。オリックスの継投の前に、わずか3安打1得点。これでは、ベンチでタクトを振るう阪神・金本監督にも打つ手が無かった。

 「まあ3安打じゃあ、どうしようもないね」

 阪神が灯した「H」ランプは、3回の中谷、4回のゴメス、9回の福留の3人が放った3本だけ…。得点は4回1死二、三塁から新井の犠飛で1点を奪うのが、やっとだった。5回から8回までは1人の走者も出せない体たらく。1点を争う勝負所の中盤で、作戦を立てる状況さえ作り出すことができなかった。これでチームは交流戦14試合で3得点以下11試合という、深刻な貧打に陥っている。

 「しばらく本塁打も出ていないのかな。昨日は2点か。(打線が)打たないと、やっぱり景気が付かないしね」

 景気付けの一発も、久しく出ていない。2日の楽天戦(コボスタ宮城)で鳥谷がソロを放って以降、目下11試合連続で本塁打なし。12年に記録した2リーグ制以降の球団ワースト15試合に迫ろうかという停滞ぶりだ。その間チームは3勝8敗の低空飛行を余儀なくされている。打線に漂う重い雰囲気を振り払うには、やはりド派手な一発がほしいところ。それが、起爆剤になるはずだ。

 指揮官は結果をいちいち、あげつらうことはない。打線が水モノであることは分かっている。そして選手たちの力を信じている。「若い選手を含め、もっと能力はあると思う。それをうまく…。(不振の要因は)力みとかもあるんかな。配球とかね」。今は貧打の打開策を講じることが先決。我慢強く打線の復調を待つ。 (惟任 貴信)

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