マテオが高橋が救援失敗…新助っ人サターホワイト 虎を助けて

[ 2016年6月16日 08:48 ]

<神・オ>8回無死、高橋はT―岡田に勝ち越しソロを打たれる

交流戦 阪神1―5オリックス

(6月15日 甲子園)
 阪神は15日、オリックス戦(甲子園)で逆転負けを喫し交流戦の勝率5割以下が確定した。1点リードの6回から継投に入ったが2死一、二塁から3番手で登板したマルコス・マテオ投手(32)が同点適時打を許し、8回には高橋聡文投手(33)がT―岡田に決勝アーチを浴びた。この日、13日に獲得を発表したコーディ・サターホワイト投手(29)が来日。疲労の色が濃い救援陣を救うとともに、チームに新風を吹き込む活躍を期待したい。

 クラブハウスへ引き揚げる、足取りは誰よりも重かった。再昇格後、初登板のマウンドで救援に失敗したマテオは、悔しさを押し殺すように、言葉を絞り出した。

 「全体的には良いピッチングだったと思うが、2週間くらい、(試合では)ほぼ投げていなかったから。明日はもっと良くなるように、自分に期待したい」

 青柳の後を受けて、1―0の6回から登板した榎田が2死から四球と安打で一、二塁を招くとマウンドへ。だが、代打モレルに外角高め153キロ直球を完璧に捉えられ、右前同点適時打を許し青柳の2勝目を消した。

 回をまたいだ7回は無失点だったが内容はピリッとせず。これまで簡単に空振りを奪ってきた宝刀スライダーをバットに当てられ粘られた。西野には10球を要して二飛、クラークには9球で四球を与えた。制球不安も目立ち1回1/3で2四球、34球も費やした。

 8回に登板した高橋が先頭のT―岡田にカウント3―1からの5球目、真ん中直球を右翼席へ放り込まれて勝ち越しを許すと、その後、2死二、三塁で安達に左越え2点適時打を浴びるなど4点を失い「あれだけカウントを悪くしてしまったら…。疲れは関係ないです。良い試合をしていたのにチームに申し訳ない」と肩を落とした。

 金本監督が「6回(のマテオ)は、まあ、あと一人やったから抑えてくれたら助かったけどね」と話すにとどめた。

 交流戦の勝率5割以下も確定し首位広島とのゲーム差も気がつけば5・5差に広がった。反攻には攻撃陣の奮起とともに、救援陣の踏ん張りも必要不可欠。そんなブルペンは疲労の色が濃くなっており、カンフル剤がほしいところだ。幸いにも、新たに獲得した右腕・サターホワイトがこの日に来日した。16日には入団会見も行われる。新助っ人はメジャー経験こそないが今季3Aで18試合全て救援登板し3勝1敗、防御率1・80と安定。1メートル93の長身から最速150キロ直球を投げ込む。13日には球団を通じ「チームの勝利に貢献できるようなワンピースでありたい」とフォア・ザ・チームを強調した。

 絶対的守護神とみられていたマテオが不調で、一方のドリスは前日14日に2セーブ目を記録した。外国人枠の関係もあるが、サターホワイトが刺激となり、救援陣を救う存在にもなり得るはずだ。 (湯澤 涼)

 ◆コーディ・サターホワイト 1987年1月27日、米ミシシッピ州生まれの29歳。08年ドラフト2巡目(全体67番目)でタイガースから指名。メジャー出場はなく、今季はエンゼルス傘下3Aで18試合3勝1敗、防御率1・80。マイナー通算201試合(すべて救援)で14勝11敗33セーブ、防御率3・28。15年11月のプレミア12では米国代表に選出され、日本戦にも登板。1メートル93、106キロ。右投げ右打ち。

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