大院大のドラフト候補、149キロ右腕・堀田 変身10K完封

[ 2016年4月15日 16:21 ]

京産大を被安打3の10奪三振で完封した大院大の堀田

関西六大学野球連盟 春季リーグ戦第3節1回戦 大院大11―0京産大

(4月15日 わかさスタジアム京都)
 今秋ドラフト候補の大院大・堀田晃投手(4年)が京産大を相手に被安打3の10奪三振完封で今春1勝目を挙げた。145キロを計測した力強い直球を軸にカットボール、カーブなど変化球も多彩。内角を巧みに突く内容に、最速149キロ右腕は「それが僕の持ち味です」と胸を張った。

 昨年は春秋とも奪三振数で大商大の岡田(広島)を上回った。春は岡田の54個に対し、67個。秋は岡田の51個に対し、堀田晃は54三振を奪った。「2季連続で岡田さんより奪三振数が多いのは自信になります」。春秋とも規定投球回に達した投手では最上位の奪三振数だった。

 昨年のリーグ戦登板は計20試合。ローテーションに入るプロ投手並みの169回1/3を投げ抜いた。「任された試合はすべて投げきる」のが堀田晃の美学。責任感の強さも表れた数字だ。昨春の防御率は1・77、同秋は0・87で、昨季は通算6勝11敗。打線の援護があれば、勝敗の数字はひっくり返っていただろう。

 最終学年にかける思いは強い。人一倍自分に厳しい右腕は高いノルマを四つ課した。「投げる試合にすべて勝つ。投手のタイトルを総ナメにする。球速の目標は155キロ。ドラフトでは上位指名を受ける」―。練習後はウエート室にこもるのが日課だ。スクワットで下半身強化に励む。ひと回り大きくなった両太ももを見れば、大台超えも現実味を帯びてくる。

 ライバルの存在も励みだ。知人を介して知り合った、山岡泰輔(東京ガス)と親交を深めている。「強い球を投げるし、体の使い方がうまい。見習いたい」。今秋ドラフト1位候補に挙がる年下右腕から強烈な刺激を受ける。中央球界ではまだ無名に近い堀田だが、今秋は注目を浴びる存在になっているかもしれない。(吉仲 博幸)

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2016年4月15日のニュース