横田 猛アピール適時打 さあスタメン奪い返す!

[ 2016年4月15日 09:40 ]

<神・D>6回裏2死二、三塁、横田は左前適時打を放つ

セ・リーグ 阪神5-2DeNA

(4月14日 甲子園)
 チームの緊急事態を救った。4回1死から左前打を放った阪神の福留が負傷交代。「正直、動揺した」。予期せぬアクシデントに金本監督も珍しく動揺したが、4番に代わって代走に送られていた横田が巡って来た自身の第1打席で、気合を見せた。

 「高山さんと江越さんが打って回ってきたチャンスだったので、打ってやろうと思った。ここしかないというチャンスだったので、何としても1本打ってやろうと」

 6回に1点を勝ち越し、なお1死二、三塁。指揮官の頭には右打者の代打投入もあった。「左投手だったので迷ったんですけどね。やっぱり、ここは若い力でいこうと。あえて左打者の横田を出した」。その期待に応えた。今永のカウント1ストライクからの外角速球を痛烈に三遊間を破り、左前にはじき返した。

 「本当に大きかった。よく打ってくれた。そういう(気迫の)選手だから。気持ちで打つ、集中してという。良かった」

 雄たけびを上げながらの一塁までの全力疾走。この気迫の一打が決定打となって今永を降板に追いやった。敵の息の根を止めた一撃は7日の巨人戦以来、4試合6打席ぶりの安打だった。今季は開幕からスタメン出場を続けていたが8日の広島戦から江越に奪われ、ベンチスタートを余儀なくされていた。その悔しさをバットに込めた。

 「1本出たので(今後も)チャンスをもらったら、絶対に結果を出したい」

 福留の状態しだいでは、再びスタメン機会が訪れることになる。もう一度、グラウンドを縦横無尽に駆け回りたい。(山本 浩之)

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2016年4月15日のニュース