ドラ1から育成契約、野手転向…苦労人・赤坂が8年目でプロ初安打

[ 2015年7月11日 18:47 ]

<中・広>6回、1死二塁、荒木の先制適時二塁打で生還した赤坂は、ナイン出迎えに笑顔でタッチ

セ・リーグ 中日2―0広島

(7月11日 ナゴヤD)
 苦労人がようやく報われた。中日の赤坂がプロ8年目で初安打。投手戦の均衡を破る貴重な一打となり「本当にたくさんの人が僕に協力してくれて応援してくれたので、その人たちに心から感謝したいです」と感無量の表情を浮かべた。

 0―0で迎えた6回、好投を続けていた先発・八木の代打として出場すると、中前安打を放ち出塁。犠打で二進し、荒木の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。

 そのまま左翼の守備につくと、7回に回ってきた第2打席では遊撃内野安打を放ち、プロ初盗塁もマーク。1軍でプレーできる喜びを結果で示した。

 07年高校生ドラフト1巡目で浦和学院から投手として入団したが、ルーキーイヤーの08年に1試合登板しただけで11年から育成選手に。同時に野手に転向し、14年には支配下登録を再び勝ち取ると、プロ8年目となる今年ついに初安打をマーク。「嫁さんは、育成の時からずっとそばで支えてくれたので、お父さんお母さんもそうですけど、嫁さんに早く会ってありがとうと伝えたいです」と家族への感謝を口にした。

 お立ち台で最後のあいさつとして自己紹介を促されると「高卒8年目の赤坂和幸と申します。これからどんどんアピールしていくので応援よろしくお願いします」と初々しく宣言し、大歓声を浴びた。

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2015年7月11日のニュース