帝京 なでしこノリさん魂で甲子園だ 前田監督“真面目さ”に刺激

[ 2015年7月4日 05:30 ]

 第97回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の東西東京大会は4日に開会式が行われ、東東京でシード校の帝京は17日に初戦を迎える。同校はサッカー女子W杯で決勝に進んだ、なでしこジャパンの佐々木則夫監督(57)の母校。大会連覇に王手をかけたOBに負けない活躍で4年ぶりの出場を目指す。

 ノリさんの勢いに野球部も乗る。帝京・前田三夫監督は「OBが頑張っているのはうれしい。我々も頑張らないと」とパワーをもらっている様子だった。監督就任2年目の72年に佐々木氏が入学し「鮮明に覚えてるよ」と懐かしむ。サッカー部はやんちゃな生徒が多かったが「1人だけ冷静で真面目。礼儀正しくてあいさつもきちんとできた」。引率者の1人として修学旅行に同行した思い出もある。「ああいう(真面目な)性格だから、これだけの成績を残せているんだろうな」と、同じ指導者として刺激を受けている。

 春夏通算26度の甲子園出場を誇る名門も、昨夏は決勝で惜しくも敗れるなど11年夏以来甲子園から遠ざかっている。今夏の帝京は破壊力ある打線が自慢で、その中心となる高校通算30発の中道主将は「調子?絶好調です。昨年は決勝で負けて悔しい思いをした。今年は甲子園に行きたい」と気合十分。二松学舎大付、関東第一などライバルは強力だが、前田監督は「今年は甲子園に行きたい」とノリさんにも負けない快進撃を誓った。

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2015年7月4日のニュース