DeNAドラ3倉本、トヨタ佐竹ら選出…社会人ベストナイン

[ 2014年12月5日 05:30 ]

社会人野球のベストナインに選出されたトヨタ自動車の佐竹投手

 2014年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計)のベストナイン部門が4日、別表の通り発表された。今秋ドラフトでDeNAから3位指名を受けた日本新薬・倉本寿彦内野手(23)や、トヨタ自動車の佐竹功年投手(31)らが受賞した。個人記録表彰とともに、10日に都内で表彰式が行われる。

 【選考理由】

 <投手>西濃運輸の補強選手として都市対抗優勝に貢献し、日本選手権も制した佐竹(トヨタ自動車)が満場一致で選出された。年間最多勝(7勝)、最優秀防御率賞(0・64)と圧倒的な成績を残し、選考委員から「文句なし」の声が相次いだ。都市対抗決勝で完封した佐伯(西濃運輸)は橋戸賞を獲得するなど活躍したが及ばなかった。

 <捕手>戸柱(NTT西日本)と都市対抗優勝の森(西濃運輸)、猶木(大阪ガス)の争いとなった。都市対抗で大阪ガスの補強選手として優秀選手賞を獲得するなど、2大大会で安定した成績を残した戸柱が上回った。

 <一塁手>年間打率・365の新村(東邦ガス)、日本選手権準優勝の沢良木(セガサミー)らの名が挙がる中、都市対抗優勝に貢献した金丸(西濃運輸)が選出された。

 <二塁手>最終選考に4選手が残る激戦となった。日本選手権で首位打者の岩下(日本生命)、2大大会で打率4割を超えた浦部(日本通運)、都市対抗優勝の中村(西濃運輸)を推す声もあったが、都市対抗での貢献度が高かった小川(富士重工)が選ばれた。

 <三塁手>都市対抗優勝の伊藤(西濃運輸)、日本選手権優勝の瀧野(トヨタ自動車)、日立、岡山大会で首位打者の竹内(JR東日本)による争い。都市対抗で首位打者、年間最多の30安打をマークした伊藤が上回った。

 <遊撃手>日本選手権優勝に貢献した樺沢(トヨタ自動車)と、倉本(日本新薬)による争い。選考委員が頭を悩ませる中、都市対抗で10年ぶり8強に導くサヨナラ打を放ち、年間18試合に出場し無失策と守備面も光った倉本が選出された。

 <外野手>2大大会で15打数10安打、打率・667をマークした友永(日本通運)がまず選出。残る2枠はいずれも日本選手権優秀選手賞の小島(トヨタ自動車)と土井(大阪ガス)が選ばれた。大舞台での好成績が決め手となり、年間首位打者賞の橋本(JFE西日本)、年間最多打点賞の松本(JR東日本)らを上回った。

 <指名打者>数字で抜きんでた選手がいなかったため、選考委員で意見が分かれた。最後は年間トップの5本塁打を放った山本(東邦ガス)と都市対抗で打撃賞、優秀選手賞の阪本(西濃運輸)の争い。阪本は2大大会8試合中、7試合で安打を記録。コーチを兼任しながら都市対抗優勝に貢献した点が評価された。

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2014年12月5日のニュース