8人右打者も…阪神 初モノ投手にやられた 今季4勝8敗

[ 2014年8月15日 09:41 ]

<巨・神>2回1死一、二塁、梅野は三ゴロ併殺打で一塁に駆け込むも判定はアウト

セ・リーグ 阪神1-4巨人

(8月14日 東京D)
 虎打線がまたまた初モノにやられた。先発セドンを打ちあぐね、6回2死で降板させるまでわずか4安打1得点。今季、初対決の先発投手に対して12試合で4勝8敗と大きく負け越す結果に、試合後の和田監督も渋い表情で言葉をつないだ。

 「ビデオ等では見ているけど、打席に立ってみないと分からない。一回りは(苦しむ)…と思っていたけど。つかまえきれなかった」

 2回、ゴメスの一発で追いついてからが手こずった。藤浪からの3回は3者凡退。4回1死一塁では頼れるマートンが、内角速球に詰まらされ遊ゴロ併殺打に倒れた。関川打撃コーチは言う。「低めは垂れるけど、高めは伸びる。うまくやられてしまった」。チェンジアップだけではなく、130キロ台という遅い真っすぐにも翻弄(ほんろう)された。

 攻撃重視のオーダーも、実らなかった。6番で今季初めて関本を抜てきするなど、鳥谷をのぞく8人すべてが右打者という布陣。それでも先発左腕を攻略できなかった。7回以降の3イニングも巨人の小刻みな継投に沈黙。9回2死走者なしからゴメスに内野安打が生まれても、焼け石に水だった。

 運も味方しなかった。ターニングポイントは2回。同点とし、なおも1死一、二塁と攻め立てたが、8番梅野は三ゴロ併殺打となった。だが、一塁のタイミングは明らかにセーフ。和田監督がベンチを飛び出し、一塁塁審・木内に抗議する場面もあった。

 「(セドンを)この時期に見られたのは良かった。再来週、少しでも差を詰めて来られるよう、やっていきます」

 沈みがちだった会見場のムードを一掃すべく、指揮官は最後に前を向いた。26日からは再び敵地・東京ドームで3連戦。今回は悔しい負け越しに終わったが、リベンジの機会は早々に訪れる。

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2014年8月15日のニュース