九国大付・若生監督 ラスト飾れず「甲子園で勝つのは難しい」

[ 2014年8月15日 05:30 ]

<九州国際大付x東海大四>ラスト采配となった九州国際大付・若生監督(左から2人目)

第96回全国高校野球選手権1回戦 九州国際大付1―6東海大四

(8月14日 甲子園)
 1回戦4試合が行われ、第2試合では九州国際大付(福岡)の強力打線が実力を発揮できず、1―6で東海大四(南北海道)に敗れた。今夏限りでの退任が決まっている若生正広監督(63)に白星を送ることはできなかった。

 2時間10分の短すぎる夏。自慢の打線が東海大四・西嶋に5安打に抑えられ、九州国際大付が初戦で早くも散った。

 「いいところを引き出してやれなかったのが残念。選手は初めての甲子園で緊張していたね。打力はこれまでのチームよりあったんだけど…。やっぱり悔しいね。負けるっちゅうのは」

 今夏限りでの退任を決めて「長い夏になればいい」と大会に臨んだ若生監督。福岡大会は7試合で7本塁打65得点の猛打で135校の激戦区を勝ち上がり、日本一の野望も秘めていただけに無念さをにじませた。

 3回の4失点が重くのしかかった。豊富なタレントをそろえた打線が打ち気にはやり、6回に古沢、清水の連続二塁打で奪った1点だけ。西嶋が投じた計測不能の超スローカーブを古沢は「驚きはなかった」と話したが、ボール球のスライダーに手を出して12三振。マタドールに操られる闘牛のように翻弄(ほんろう)された。

 試合後、若生監督は「今は何も考えられないね」と語った。九州国際大付では05年から指揮を執り、春夏合わせて4度の甲子園に導いた。「胸椎黄色じん帯骨化症」という難病にかかり、07年には手術を受けたが、高校野球にかける情熱でグラウンドに立ち続けた。

 「残念。甲子園で勝つのは難しい。でも、最後の試合を甲子園で終われた。選手に感謝したいです」

 東北を率いた03年夏はダルビッシュ(現レンジャーズ)を擁して準優勝し、九州国際大付でも11年春に準優勝。甲子園を沸かせた名将はしみじみと振り返り、静かにタクトを置いた。 

 ▼九州国際大付・清水 特別意識することはなかった。甘い球を狙っていたが、コースにきっちり投げてきた。

 ▼九州国際大付・古沢 ボールカウントが増えるので、こっちにとってはありがたかった。打てなかったのはこっちが舞い上がっていたから。

 ▼山本功児氏(スタンドで観戦し)残念だけど、もっとたくさん頑張らないとダメ。来年もまたここに戻ってこられるといいね。

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