ボビーからSOS…松坂メジャー復帰!10日ナ軍戦登板へ

[ 2012年6月7日 06:00 ]

3Aポータケットの試合で先発したレッドソックス・松坂

インターナショナル・リーグ 3Aポータケット13―2、3Aインディアナポリス

(6月5日 ポータケット)
 レッドソックスの松坂大輔投手(31)が、9日(日本時間10日)のナショナルズ戦でメジャー復帰登板することが5日(同6日)、分かった。6日(同7日)にもレ軍から正式発表される。故障者リスト入りしている松坂の最終登板となったこの日の3Aインディアナポリス戦は、90球の投球予定を大幅に減らし40球。1回1/3を3安打1失点で終えた。先発のダニエル・バード投手(26)の3A降格に伴う緊急措置で、中3日での登板となる。

 9日のメジャー復帰登板の打診が松坂に届いたのは、この日になってからだった。3日のブルージェイズ戦で、1回2/3を8四死球5失点だったバードの3A降格が決定。そのための緊急昇格だった。松坂は「日本で経験できなかったことをいくつも経験してきている。変化に対してストレスを感じることはほとんどない」と話した。

 最終登板は1回1/3を3安打1失点だった。「こういう状況で先発すること自体、僕はあまり好きじゃない。気持ちのいい終わり方ではなかった」と苦笑いも、少ない球数の中で全球種を投じた。「上に行けば力むことがある。力んで力んで力んでいこうと思った」と、本番想定でがむしゃらに腕を振った。最速は94マイル(約151キロ)。前回5月31日の3A戦登板で手応えをつかんだ直球で、2つの空振り三振を奪った。

 チーム事情による中3日での緊急復帰。マイナー8度の登板で90球超えは2度だけだ。それでも「その時に7回を投げているし、まだ余力はあった。もう大丈夫かなというのはある」。球種に関しては直球に手応えがある一方、変化球の精度に不安を残す。特にスライダーは「思い通りに曲がっていない」と試行錯誤の最中だ。それでも、ボビー・バレンタイン監督のSOSを受け入れた。

 右肘手術を行った昨年6月10日から365日。そして、メジャー最終登板となった昨年5月16日のオリオールズ戦から、実に390日ぶりにメジャーの舞台に立つ。

 「戻る以上はチームの役に立たないといけない。でも戻るだけでは駄目。ここから長い野球人生が始まるようにしたい」。本拠地での復帰戦。チームも、ファンも、フェンウェイ・パークで松坂を待っている。

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2012年6月7日のニュース