斎藤 1球に泣く 野村との投げ合いはライバル称える

[ 2012年5月20日 06:00 ]

<広・日>6回、梵に先制弾を許し首をかしげる日本ハム・斎藤

交流戦 日本ハム0-1広島

(5月19日 マツダ)
 悔やまれる1球だった。0―0の6回、日本ハム・斎藤は先頭の梵に本塁打を浴びた。64球目だった。

 「失投ですね。もっと慎重にいくべきだった」。1ボール2ストライクと追い込んでからの4球目。チェンジアップで外角低めを狙ったが、真ん中に行った。5回まで広島打線を2安打。しかし、この1球で東京六大学時代にしのぎを削った野村との戦いに敗れた。

 前回登板した12日の西武戦(函館)は2回持たずプロ最多の9失点KOされた。汚名返上の交流戦初登板で6回80球を投げ、4安打1失点。初体験となった打席では5回、見事に犠打も決めてみせた。「どうなるのかなというのはあったけど、ある程度元に戻ったかな」と斎藤らしさは戻った。だからこそ与えてはいけない先取点だった。

 開幕投手を任された2年目。「きょうみたいな試合を勝っていかないと(開幕投手の)役割は果たせない」とエースに成長するため、1点の重みを受け止めた。「野村は凄くいい投球をしていましたね」。斎藤は年下のライバルを素直に称え、次への糧とした。

 ▼日本ハム・田中打撃コーチ 野村は球数少なくカウントを取れる。(2回の)スクイズも走者が走ったのを見て自分で外したんでしょう。能力の高い投手だと思う。

 ▼日本ハム・栗山監督 勝敗は斎藤のせいではない。勝たせてやりたかった。きょうは走者を出しても打者に向かっていくところを見せていた。ただ、開幕投手は先に点をやってはいけない。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ (梵に打たれた本塁打について)右打者へのチェンジアップは注意しないとああいうことが起こる。

 ▼日本ハム・稲葉(2回にプロ野球11人目の通算400二塁打)よく打ったなと思うけど、まだまだ上を目指していきたい。

続きを表示

2012年5月20日のニュース