山本昌 原動力は「投げられなかったから」続く挑戦「どこまで行けるか」

[ 2012年4月30日 17:10 ]

球団記録の通算212勝目を挙げ、ファンの声援に応える中日・山本昌

セ・リーグ 中日1―0DeNA

(4月30日 ナゴヤD)
 552試合目の登板で達成した、球団新記録の212勝目。29年目の大ベテランは「フォークボールの神様」杉下茂氏が半世紀以上保持していた記録を抜くと「(杉下氏に)非常にかわいがってもらいましたから。恩返しができました」とはにかみながら答えた。

 とにかく46歳とは思えない。変化球でかわすところはかわし、真っ向直球勝負で三振を奪いに行く時は行く。「昨年手術して投げてませんから。それが原動力」と山本昌。これが最後の登板になってもいいという思いで投げているような、そんな気迫が伝わってくる90球だった。

 212勝はプロ野球歴代19位。球団記録では杉下氏を抜いたが、杉下氏は大毎(現ロッテ)でも4勝しており、通算は215勝。本当の意味で抜くためにはあと4勝しなければならない。「どこまで行けるか、頑張る」。背番号34の挑戦はさらに続く。

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2012年4月30日のニュース