オリ 最下位転落…3カード連続負け越し 借金最多6に

[ 2012年4月30日 06:00 ]

<オ・西>オリックス・岡田監督(中央)は浮かない表情で選手交代を告げる

パ・リーグ オリックス1-3西武

(4月29日 京セラD)
 目を覆いたくなる拙攻だった。オリックスは相手を上回る10安打を放ちながら、6回にバルディリスの2号で挙げた1点に終わった。西武との5、6位対決に連敗、3カード連続の負け越しで昨年6月3日以来の単独最下位。借金も今季最多の6に増えた。

 チャンスは、築いた。初回に1死満塁と西武・野上に詰め寄る。しかし、北川が遊ゴロ併殺打に倒れた。2回には2死一、二塁から坂口の左前打で本塁を突いた二塁走者の伊藤が憤死した。4回と6回の1死二、三塁をも逃し、6回終了時点での残塁は10を数えた。

 「きょうはボクでしょう。もし打っていたら流れが変わっていた? いや、きょうは初回です」

 4回と6回の逸機に倒れたチームメートに責任転嫁をせず、北川は初回の打席で先制点を奪えなかった自身を責めた。「頑張ります」。3、5回の2死一塁でも倒れたプロ18年生は、こう言い残して愛車に乗り込んだ。

 連日の空砲にもバルディリスの心は折れていない。「チームはなかなか勝てないが、自分は毎試合毎試合、ベストを尽くす。勝利に貢献したい」。アウトになったものの、8回に三遊間のゴロで一塁へヘッドスライディングもした。「あの場面は1点が欲しかった。走者が出るのが必要だったので、ああいう形になった」

 オリックスは最近8試合、1勝7敗の超低空飛行を続ける。が、公式戦はまだ121試合も残っている。ナインの闘争心にも、陰りはない。

続きを表示

2012年4月30日のニュース