ルーキー歳内 昨夏以来の甲子園マウンドで奪三振ショー!

[ 2012年4月30日 10:38 ]

ウエスタン・リーグ 阪神1―1ソフトバンク

(4月29日 甲子園)
 “みちのくのドクターK”が聖地に帰ってきた。阪神のドラフト2位・歳内が29日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で先発し、5回を3安打1失点。昨年8月12日の選手権大会2回戦・金沢戦(2―4)以来となる甲子園のマウンドで奪三振ショーを披露した。

 「(マウンドに)立つ前は(甲子園を)意識したけど、立ったら変わらなかった」

 スタイルは不変だった。初回、先頭の亀沢から空振り三振を奪うと、5回は山下に振り逃げを許したが3三振。5回まで毎回の8奪三振。「尻上がりに良くなっていった感じ」。4回1死の場面では、プロ初登板となった3月18日の教育リーグ・同戦(鳴尾浜)で、プロ初被弾を浴びた柳田から116キロスライダーで空振り三振を奪いリベンジに成功した。

 昨夏の甲子園は、初戦の日南学園戦で16奪三振、金沢戦は14三振を奪った。昨季、藤川が8月12日のヤクルト戦(神宮)で3者連続三振を奪い、9日の中日戦(ナゴヤドーム)から6者連続三振を記録した際には「歳内君に負けてるやん」と話すなど、強烈なインパクトを残した右腕。この日も2764人の観客を大いに沸かせた。

 「高校生だったら、甘い球がいってもファウルで済むことがあったけど、プロは少しでも甘い球を投げるとヒットにされる。追い込むまでが難しいですね」

 一日も早く1軍のマウンドで輝く日を夢見て、一歩ずつ階段を上っていく。

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2012年4月30日のニュース