巨人 9回代打攻勢も不発…阪神と延長11回0―0ドロー

[ 2012年4月30日 17:35 ]

セ・リーグ 巨人0―0阪神

(4月30日 東京D)
 両チームともに何度か好機を演出したが、無得点のまま延長11回の末、引き分けた。巨人の連勝は3でストップ。2年ぶりの阪神戦同一カード3連勝もお預けとなった。巨人・沢村、阪神のメッセンジャーはともに7回3安打の好投を見せたが、味方の援護がなく勝ち負けはつかなかった。

 1回、直球の走る巨人先発の沢村は平野に四球を与えたが、後続を断ち無難な立ち上がり。

 その裏、一死から昨年の盗塁王藤村が、意表を突くセーフティーバントで出塁。続く坂本が左翼手の頭を超える2塁打を放ち走者を進めた。しかし、阿部、村田がともに三振に倒れ、先制のチャンスを逃した。

 2回、阪神打線は三者凡退。その裏、一死からボウカーが4試合連続となる右前打で出塁するも、後続が続かず無得点に終わった。

 3回、阪神は三者凡退。その裏、調子を上げてきたメッセンジャーは、巧みな配球で長野、藤村を連続三振、続く坂本を投ゴロに打ち取り、巨人打線を3人で終わらせた。

 4回、沢村は一死から鳥谷に初安打を許すも、後続を打ち取り無得点に抑えた。その裏、二死から高橋由が10球近く粘るも中飛に終わり三者凡退。

 5、6回は両チームとも3人で攻撃を終えた。

 7回無死一塁から、新井貴が右中間に落ちる二塁打を放つも、中堅・長野、二塁手・藤村の見事な中継で走者・鳥谷を本塁で刺し、先制点を防いだ。味方の好守に盛り立てられた沢村は、金本、ブラゼルを打ち取り、初めて迎えたピンチを見事に切り抜けた。

 その裏、球数が100球に近づき、疲れの見えるメッセンジャーは、先頭の阿部に四球を与えると、村田が送り一死二塁。続く高橋を敬遠で歩かせ、ボウカーにも四球を与えた。一死満塁のチャンスに3試合ぶりに先発復帰した小笠原に打順が回るが、投飛に倒れ指揮官の期待に応えることができず、続く沢村の代打・石井も右飛に倒れた。

 沢村は7回3安打の好投を見せたが、味方の援護がないままこの回でマウンドを降りた。

 8回、マウンドに上がった山口は三者凡退に抑えた。その裏、メッセンジャーに代わった筒井も3人で終えた。

 9回、阪神打線は三者凡退。その裏、巨人はこの回からマウンドに上がった榎田の立ち上がりを攻め、先頭打者の阿部が右前打で出塁。村田もフェンスぎりぎりに落ちる右前打で続き、高橋は敬遠で無死満塁とした。サヨナラ勝ちのチャンスを迎えたが、谷、加治前、実松の3連続代打が凡退に倒れ、延長戦に突入した。

 10回、阪神打線は三者凡退。その裏、阪神は福原が登板し、上位打線をきっちり抑えた。

 11回、巨人は西村が登板。阪神は一死から城島が代打で出場したが、三ゴロに倒れこの回も無得点。その裏、阪神は抑えのエース藤川が登板。三者凡退に打ち取り、試合時間も3時間30分を超えたため、引き分けに終わった。

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2012年4月30日のニュース