阿部の一振りで勝ち越し!巨人8回イッキ7点で快勝

[ 2011年9月30日 21:43 ]

5回巨人2死二塁、長野が中前に適時打を放つ

 プロ野球、巨人―広島22回戦は30日、東京ドームで行われ、3位巨人が9―3で快勝、2位中日とのゲーム差を3とした。2―2で迎えた8回に阿部の2点適時二塁打、矢野の満塁本塁打などで一挙7点を奪った。

 巨人の先発・東野は立ち上がり不安定な投球が続き、先頭の東出に左前打を許すと、2死二塁から4番・栗原に左越え適時打を浴び、1点を失った。その裏、巨人は2死一、三塁のチャンスをつくったが、5試合ぶりにスタメン復帰したラミレスが三振に倒れ、無得点に終わった。

 2回は両チームとも走者を出しながら無得点。3回、巨人は東野が3者凡退に抑えると、その裏1死一、三塁から阿部の二ゴロの間に三走・坂本が生還し、同点に追いついた。さらに2死二塁からラミレスの右前打で二走・長野が本塁を狙ったが、右翼手の好返球に阻まれ、勝ち越しはならなかった。

 巨人は5回1死から坂本が死球で出塁、送りバントで2死二塁とし、長野の中前適時打で1点を勝ち越した。

 しかし、広島は6回に東野を攻めて2死満塁とし、倉が押し出しの四球を選んで同点。なお、2死満塁で福井に代打・前田智を起用。これに対し、巨人は東野に代えて左腕・高木をマウンドへ。高木は前田智を遊ゴロに打ち取り、勝ち越しは許さなかった。

 2―2で迎えた8回、巨人は藤村の四球、長野の右前打で無死一、二塁とし、4番・阿部が右中間へ2点適時二塁打。「ちょっとバントかなと思った弱気な自分がいたけど(原)監督が“任せた”と言ってくれたので思い切りいけた」と阿部。キャプテンの一打で火がついた打線は、さらに無死満塁とチャンスを広げ、代打・矢野が左翼へ今季1号となる満塁弾。フィールズが中越え三塁打で続き、ソリアーノのボークで生還し、この回一気に7点を奪った。

 残り15試合。原監督は「悪いゲームではないけれど、きょうはきょう、あすはあす。1戦々々が大事になってくる」と表情を引き締めていた。

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