ヤクルト3連続逆転勝ち!3番・川端“つなぎ”返上のV打

[ 2011年9月30日 06:00 ]

<ヤ・神>8回1死二、三塁、川端は逆転となる右翼線2点適時二塁打を放つ

セ・リーグ ヤクルト7-4阪神

(9月29日 神宮)
 ヤクルト・川端の打球が右翼線際へ抜けると、一塁側ベンチは総立ちとなった。3夜連続の逆転勝ちで4連勝。2日前には6回に逆転満塁弾を放った3番打者は、二塁ベース上でガッツポーズをつくった。

 「チェンジアップとフォークにやられていたので、どちらかを狙おうと思っていた。あんなにカチンと打てると思っていなかった」

 前3打席は2三振を含む凡退。打線も2回以降は能見にほぼ完璧に抑えられていた。しかし1点を追う8回、1死二、三塁で狙い通り低めのフォークを捉え、右翼線へ2点二塁打。これで14試合連続安打とし、チームは12球団最多の逆転勝ちを29試合目に伸ばした。川端を「つなぎの3番」と評していた小川監督も「本当に失礼なことを言っちゃった。れっきとした3番として機能している」と訂正した。

 逆転打のお膳立ては2番の田中だ。8回無死一、二塁で、この日3つ目となる今季60個目の犠打をマーク。シーズン60犠打は、01年宮本(ヤクルト=67個)、91年川相(巨人=66個)に次いで史上3人目となった。残り18試合で記録更新の可能性もあるが、脇役に徹する男は「宮本さんからアドバイスをもらいながら必死に転がしている」と謙虚に話した。

 その宮本はチームの精神的支柱となっている。3連敗中の23日夜、名古屋市内の宿舎で選手を集め「プレッシャーもあるが、準備を怠らず開き直っていこう」と呼びかけた。その2日後、小川監督がミーティングで同じ内容を口にしたことで選手たちに「開き直り」が浸透した。4連敗後の4連勝で、阪神には6連勝。貯金は今季最多タイの17となった。チーム一丸のヤクルトは、早ければ10月1日にも優勝マジック11が点灯する。

 ▼ヤクルト・館山(右手中指などの血行障害を押して7回2/3を4失点。11勝目はならず)チームが勝ったので。チームが勝つために投げてますから。

続きを表示

2011年9月30日のニュース