石井弘、引退発表「天国も地獄も味わった」

[ 2011年9月30日 06:00 ]

戸田のクラブハウスで引退について語る石井弘

 ヤクルトは29日、石井弘寿投手(34)が今季限りで引退すると発表した。同投手は埼玉・戸田のクラブハウスで大木勝年球団常務と会談し、引退を正式に申し入れて受理された。

 06年秋の左肩腱板断裂修復手術以来1軍登板はなく、16年間の現役生活に終止符。02年には最優秀中継ぎ投手に輝くなど、通算338試合で27勝15敗55セーブの成績を残した左腕は「肩のトレーニングで悩まなくていいと思ったらすっきりした部分もある。天国も地獄も味わった。それを後輩に伝えていきたい」と話した。

 引退を決意したのは今月上旬。テレビで1軍の試合を観戦し「一線級の投手を見て、それだけの腕の振りで投げられるのかを考えたら、できないと思った」。また、若手左腕の台頭で後進に道を譲ろうと考えたことも一因となった。今後は球団に残る見通しで、大木球団常務は「今までの経験をチームに注入してもらいたい」とポストを用意する方針を示した。

 ▼ヤクルト・石井弘寿投手 すっきりしました。少し解放感もあります。でも、習慣で毎日ウエートルームには行ってしまうんですけどね。5年間、みんなが支えてくれたからリハビリすることができました。本当にみんなにお世話になりました。

 左肩の状態は投げることはできますが、アドレナリンが出てガーンといったり、バランスを崩したりしたら、1、2週間(登板間隔を)空けなきゃいけなくなる。強くダウンしてしまう。脇腹や内転筋を痛めたり、悪循環でした。リリーフは連投しないといけないし、ユニホームを脱ぐしかなかった。

 久古、赤川、日高とかいい左投手が出てきているし、自分でもすっきりしています。左肩痛だった八木も投げ始めて、せっかく試合で投げるなら若い投手を投げさせたいと思うようになった。伊東2軍投手コーチにも「若いやつを投げさせてほしい」と言ったこともありました。

 引退試合は、チームの優勝もあるので難しいと思います。(宮本)慎也さん、相川さんを先頭に石川、館山もチームを引っ張っているし、優勝してもらいたい。もし、引退試合が決まることがあれば、ファンに感謝の思いを伝えたい。結局、僕はファンの前に出ることができなかったので。みっともない姿は見せられないし、10月いっぱいは練習を頑張ろうと思っています。

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