弓子夫人内助の功 節制続けるイチローの食生活

[ 2011年9月30日 06:00 ]

ア・リーグ マリナーズ0―2アスレチックス

(9月28日 シアトル)
 来月22日で38歳になるマリナーズのイチロー。161試合出場は今季の日本人野手最多で、「支えたのは元気な体」と振り返った。年齢によるパフォーマンス低下防止の体調管理を支えたのは弓子夫人だ。

 大リーグ1年目の01年、弓子夫人は「生活に1番大事なのは水」とシアトルの自宅、キャンプ地アリゾナ州の別宅の水質調査を専門家に依頼。シアトルの水道水がきれいな軟水だった一方、アリゾナ州は汚れのある硬水だった。そのため、アリゾナの別宅には特別な浄水器を取り付けることで軟水に変えた。さらに「海のあるシアトルから新鮮な魚を空輸してもらっています」。これを11年間、徹底している。

 昼食にカレー、うどん、そうめんなど、こだわり続けるイチローの注文にも完璧に応える。球場に持たせるおにぎりには「しなびた感じがダメみたい」とのりはつけない。今季はぬかが付いたままの玄米を通せる精米機も購入した。今年の「流行」は、りんごジュース、にんじんジュースを毎朝飲むこと。皮ごと入れて分離する機械、搾る機械をイチローが購入。弓子夫人が両方の機械で作り「どちらがおいしいか飲み比べる」という。

 摂生には多大な労力を伴う。本人の努力だけで継続は難しい。弓子夫人の存在はイチローにとって絶対で不変である。

 ▼イチローの父宣之さん(68) 本人が元気でやってくれればいい。特に心配はしていない。

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