元大洋の完全腕 言い争い仲裁中に女性突き飛ばし逮捕

[ 2011年6月4日 06:00 ]

元大洋の島田源太郎投手

 警視庁愛宕署は3日、路上で女性(62)を突き飛ばしたとして暴行の疑いで、プロ野球大洋(現横浜)の元投手島田源太郎容疑者(71)=東京都台東区=を現行犯逮捕した。

 同署によると、島田容疑者と一緒に歩いていた男性が、知人の女性と路上で再会。金をめぐり言い争いになり、同容疑者が仲裁していた。

 取り調べには「言い争っているうちに、やってしまった」と供述しているという。

 逮捕容疑は3日午後0時10分ごろ、東京都港区虎ノ門1丁目の路上で、女性の肩を両手で突き飛ばし、転倒させた疑い。女性は手足を打撲し、顔にすり傷を負った。

 島田容疑者は1958年に大洋に入団。60年8月に完全試合を達成し、初優勝したチームの原動力となった。70勝77敗の成績を残して現役引退。その後は野球解説などをしていた。プロ野球のオールドファンにとっては久しぶりに聞いた懐かしい名前で、残念なニュースとなった。

 ◆島田 源太郎(しまだ・げんたろう)1939年(昭14)8月25日、宮城県生まれの71歳。気仙沼高から58年に大洋(現横浜)にテスト入団。3年目の60年に完全試合を達成するなど19勝を挙げ大洋の初優勝に貢献。70年に現役引退も大洋で投手コーチ補佐を努めていた72年に現役復帰して3勝。73年に再び引退した。通算成績は381試合に登板して70勝77敗、防御率3・18。1メートル79、83キロ。右投げ右打ち。

 ▽完全試合メモ 60年8月11日阪神20回戦(川崎)。相手エースの村山実との息詰まる投手戦の中、1―0で史上6人目の完全試合を達成した。大洋球団初、20歳11カ月での史上最年少記録となった。投球内容は108球を投げ、三振3、内野ゴロ11、内野飛球10、外野飛球3。

続きを表示

2011年6月4日のニュース