松坂 リハビリも完治後も厳しい戦いに

[ 2011年6月4日 06:00 ]

レッドソックス・松坂、右肘腱移植手術決断

 靱帯への腱移植手術は2時間前後で終了し、入院の必要はない。リハビリ当初は患部に振動を与えるトレーニングは控え、下半身強化はエアロバイクが中心。肘の可動域を広げるメニューは激痛との闘いだという。

 大リーグ各球団は明確なリハビリメニューを持っている。レッドソックスでは手術後4カ月程度でキャッチボールを再開。しかし最初は距離10メートルで10球程度で、1~2日の間隔で徐々に距離と球数を増やす。次の段階のブルペンは最初は直球のみ。変化球も含めた投球練習の再開は、術後8カ月前後となる見込みだ。

 松坂は来年7月の球宴前後の復帰が予想されるが、回復が遅れれば、レ軍での復帰登板すらない可能性がある。松坂の離脱決定で球団は先発補強を確実に行う。復帰時に先発枠はない。さらに優勝争いの渦中なら、術後で球数制限のある松坂を投げさせる余地のない可能性は高い。来季は契約最終年。来オフの契約を考えた場合、右肘に不安を抱えた状態よりも、手術を経て復活した方が契約年数、年俸面で厚遇されるのは確実だが、そのためにはメジャーの舞台に立つこと。完治しても、厳しい戦いが待つ。

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2011年6月4日のニュース