賭けに敗れた真弓監督…エースに託すも勝利ならず

[ 2011年6月4日 19:30 ]

9回、ソフトバンクに2点を許し、肩を落とす阪神・能見

交流戦 阪神0-2ソフトバンク

(6月4日 甲子園)
 力投のエースに試合を託すか、それとも代打を送って得点の可能性を広げるか――。0―0の7回2死満塁。阪神の真弓監督は前者を選択した。結果、能見は空振り三振で無得点。9回にその左腕が力尽き、白星はつかめなかった。

 ソフトバンクの杉内との息の詰まる投手戦。好投手相手に三塁まで走者を進めた唯一の場面だった。だが、ネクストバッターズサークルで代打に備えていた新井良の横を能見が打席に向かう。指揮官は「あれだけいい投げ合いをしていたんだから」。どよめく観客をよそに続投を決めた。

 続く8回を何とか抑えたが、打線は最後まで沈黙。9回にやや球が甘くなり、1死二塁から小久保と多村に適時打を許して2失点。4敗目の左腕は「簡単に打てるわけじゃない。何にもない」と言葉少なに引き揚げた。悩ましい賭けに敗れた指揮官は「能見はよく投げたが、もうひと踏ん張り。何とか投げ勝ってほしかった」と悔しさをにじませた。

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2011年6月4日のニュース