ラミレス本塁打パフォーマンスやめ激励メッセージ

[ 2011年3月22日 06:00 ]

練習中、原監督と話す巨人・ラミレス (左)

 巨人のラミレスが、東日本大震災による甚大な被害に配慮して今季の本塁打後のパフォーマンスを自粛し、代わりに「頑張ろう、日本!」と被災地を含めた全国にメッセージを送るプランを語った。

 自分に何ができるのか――。来日11年目で日本をこよなく愛するラミレスは川崎市のジャイアンツ球場での全体練習後に「本当に自分は日本の皆さんにお世話になっている。今こそ、日本はひとつにならないといけない。今年は(本塁打後に)パフォーマンスではなく、そんなメッセージを送り続けたいと思う」と明かした。

 01年のヤクルト入団から続けている本塁打後のパフォーマンス。これまで「アイ~ン」「ゲッツ」などお笑い芸人のネタだけでなく、剣道や茶道など日本文化の独特な動きも取り入れ、ベンチ横のテレビカメラの前で披露してきた。今季も琴や書道の所作を勉強していたが、11日に東日本大震災が発生してパフォーマンス自粛を決断。メッセージは近日中に最終決定するといい、「We are one(私たちはひとつ)、頑張ろう、日本!」が有力候補で、聴覚障害者にも伝わるように手話を取り入れることも検討している。

 現時点でセ・リーグの開幕は29日。地震や原発事故を恐れて一時帰国する外国人選手も多くいる中、ラミレスはチームメートとともに黙々と調整を続ける。昨季は49本塁打でタイトルも獲得した主砲は、バットだけでなく言葉でも被災者たちに勇気を与え続ける。 

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2011年3月22日のニュース