選手会はストライキせず「努力を一定理解」

[ 2011年3月22日 06:00 ]

会見するプロ野球選手会の新井会長

 日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34=阪神)は21日、選手会としての声明文を発表後、公式戦開幕を3月29日に延期したセ・リーグの決定についての選手会の対応について言及。パ・リーグと同じ4月12日開幕を要望し続ける姿勢は示したが、日程が変更されない場合でもボイコットなどの強硬手段は行使しない。

 新井会長は「開幕については到底受け入れられないが、努力をしていただいたという意味で一定の理解をした」と話した。12球団の選手会からは強い意見も出たというが「ストライキをすることで一番悲しむのはファンの方」とし、対立は避けた。電力や安全性の問題には「それでいいとは思っていない」としながらも「一定の配慮はなされていると選手も感じている」と話した。

 ▼ヤクルト・宮本 新井会長から出たことがすべて。(ストライキ回避は)今いろいろな感情が出ていますが、ファンも選手も求めていないので会長が決断したのでは。開幕がいつになるか分からないが開幕した時は全力でプレーする。プロとしてできることを精いっぱい1年間を通して頑張りたい。新井会長があす文科省でいろいろ聞いて、どんな判断を出してくるかです。

 ▼ヤクルト・石川 12球団の同日開幕がベストなのは変わらない。新井会長と同じ方向を見て、決まったことに対して調整するだけ。被災に遭われた方は大変。僕らの調整なんて大したことではない。

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2011年3月22日のニュース