サイバー社長接触完全否定「考えたことはあるが…」

[ 2010年12月4日 18:29 ]

プロ野球東京ヤクルトスワローズの売却報道について、記者に囲まれるサイバーエージェントの藤田晋社長

 プロ野球東京ヤクルトスワローズがインターネット広告会社サイバーエージェントへの球団売却を検討していると4日、一部スポーツ紙が報じた。ヤクルトの鈴木正球団社長は「身売り自体の考えがないということを、私と(堀澄也)オーナーで今朝確認した」と報道を否定し、サイバーエージェントの藤田晋社長も「(ヤクルトとの接触は)全くない」と否定した。

 鈴木社長は「今までも何度も経営の話はしてきたが、身売りの話は一切していない。もちろん、持ち続ける。サイバーエージェントの社名自体も初めて知った」とし、「(本拠地の)移転も考えていない」と話した。小川淳司監督にはこの日朝、球団幹部が報告したという。

 藤田社長は「(球界参入は)考えたことはあるが、本格的に検討したことはない」と話した。「うちは今、営業利益が100億円くらいの会社だが、200、300億円くらいないとプロ野球は難しい。悔しいですが、うちはまだ早い」と語った。

 今季のヤクルトは開幕直後から低迷し、高田繁監督が5月に辞任。小川淳司監督が代行してからは持ち直し、72勝68敗4分けで4位だった。

 プロ野球では、ことし10月に横浜ベイスターズの住生活グループへの球団売却交渉が表面化したが、まとまらなかった。

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2010年12月4日のニュース